まほろばの大恩人!!
7月 26th, 2014 at 13:08近所の自然食居酒屋「凡日亭」の今野清美さんが、突然来店された。
1年ぶりだろうか。
おめでたくも、闘病生活で、ガンを克服して復帰されたのだ。
「もう77歳にもなったから、店を閉じて、皮細工なんかで余生を過ごそうと思う」と。
実は、この今野さんのお陰で、まほろばが店開きしたようなものだった。
それは31年も前の冬、アパートで開かれたお話し会に、西野の土橋さんがいらしていた。
彼女は、インドに何度もわたり、プーナでヨガなどを修行した猛者で、いまだに大のお客様なのだ。
その土橋さんから、「西野の二股ストアーに、『厚田の豆腐』を売っているから行ってごらん」
とアドバイスを受けた。
早速、行ってみると二階で開いている『凡日亭』の主人が、
毎日、オートバイで厚田まで往復して、妹背豆腐屋さんから厚い豆腐を仕入れていた。
その遠い距離を、雨や嵐の中も、大変な思いで通い続けられていたのだ。
そこで、どうしても売らせてほしいと頼み込んで、卸して貰ったのだ。
そして、2000円ほどの中古ママチャリを買って、
雪道の中を豆腐を運んで売りに出たのが、
まほろば配達の、そもそものはじまりだった。
その間の話は、HP上の『北海道の社長』で語っている。
私が、何度も話したこの間のいきさつが、この30年間の思い出の中で、
最も胸に焼きついたシーンだった。
その後、いつしかまほろばオリジナル豆腐を作るようになり、
厚田の豆腐は、もっぱら「凡日亭」さんで、食べるばかりになってしまった。
でも、この豆腐を前にすると、胸が詰り、いつしか涙腺がゆるんでしまう。
そんな今野さんとの関わりがあって、今日がある。
きっと今野さんに会えなければ、今のまほろばはなかったかもしれない。
自然大好き、山菜大好きの今野さんご夫妻、
いついつまでも西野で、長生きしてください。