「まろうわん」琵琶演奏、黒田月水さん
12月 22nd, 2014 at 18:07
11月16日の東京求道会館での「衣食革命」の講演会で、
私の朗誦に、即興の琵琶で伴奏を勤めてくださった
土佐琵琶創始者の黒田月水女史。
舞台栄えのする容姿端麗の彼女の奏する
音味と美声に魅了されるファンも多い。
初対面である。
「来月、札幌でフラメンコの『曽根崎心中』あるので、どうぞ」
というお誘いを受け、丁度、韓国の後藤吉助翁が、
講演のために来札されるので、ご一緒した。
主催はSTV、その幹部で昔からお世話になっている城下さんの
お姉さんでもあり、フラメンコ修行中の緒方紀子さんとも伴った。
宇崎竜童さんプロデュース作曲の現代版「曽根崎心中」は、
若者にも理解しやすい内容で、東西を融合された演出は、
ヨーロッパでも好評を博しているという。
その中でも、和太鼓や琵琶の和楽器による前奏・間奏・伴奏は、
舞台全体を締めて、この演奏なくしては実りのないものに
なってしまうだろうという力演と存在感であった。
改めて月水師の力量を垣間見た思いであった。
公演後、皆さんと楽屋を訪ね、労をねぎらい、再会を歓び合った。
二人も初めての演奏に感激の面持ちと言葉に、互いに良き時を味わったのだ。
後日、まほろばを訪ねるお約束を果たされて、
地下洞にて、奇しくも生演奏をしてくださったのだ。
それが、彼女の作詞・作曲の『まろうわん』という琵琶独奏曲であった。
何でも、富士山と木花咲耶姫にまつわるお話だとか。
ここにも、何かしら深い縁生を感じるのだ。
そして、来年7月、札幌で公演会を開かれるという。
再び、まほろばで、正式に演奏会を開こうと約束し、東京にお帰りになられた。
緒方さんのフラメンコ繋がりもあり、面白い企画が出来そうである。
それにしても、女性音楽家の多い昨今である。
かような方々が、日本を再建されようとされておられる。
まさに、女神の時代、母性の世紀が到来したのである。