「売れる営業マンになるための七か条」
9月 20th, 2011 at 11:38まほろばでは「営業」という課がなく、いわゆる外商をしたことがない。
言ってみれば、店内で営業をしている。
加賀田さんの言う、物事を口移しに真似るというのは、
創造の第一歩であり、何事でも上手に真似ることが上達のコツでもある。
(加賀田式セールス学校講師)
『致知』2011年10月号
特集「人物を創る」より
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私は三十九歳でこの社員教育の仕事を思い立ったんですが、
始めるに際してパンフレットなどを作りました。
その時に改めて考えてみたんです。
なんで私はたまたま売れてきたのか、
なんで私の課はいつも一番であったのか。
そこで思い立ったのが次の七か条でした。
●その第一が、営業のセオリーを教える、です。
ゴルフにはゴルフの、野球には野球の、
その他技術の伴う行為においては
必ずセオリーというものがありますよね。
その営業のセオリーを順序立ててまず教えます。
●第二は、お客様と実際にお会いしてから、
契約を終えるまでの一言一句のトーク、これを暗記させる。
ほとんどの営業マンはどんなにやる気があっても、
感じがよくても、いざお客様の前に行ったら、
頭が真っ白になって口ごもったり、
話を聞いてもらえませんかとか、
こんな商品に興味はございませんかとかだけを聞く
御用聞きになってしまう。
だから、実際の戦闘術であるトークを一言一句暗記させます。
●そして第三に、暗記させたトークを
何遍も何十遍も練習させます。
抑揚をつけ、感情を込めて、全身全霊を込めて話す。
そうすればアプローチからクロージングまで、
立て板に水を流すように、もうスラスラスラーッと話ができます。
●そして第四、最後の仕上げは現場に同行します。
どのようにやるか?
私が「ごめんくださーい」と飛び込んで、
目の前で売ってみせるんです。
すると部下は、あぁ、いままで
自分が勉強してきたことと一緒だ。
喋っている内容も話し方もまったく一緒だと納得する。
そうしたら営業マンの、プロの、
あるいは永遠のスーパースターの一丁あがりです。
●第五は、会社と上司を信頼させる。
私が何で十七社かわってきたかといえば、
そのほとんどの原因は上司不信、会社不信でした。
●第六は、絶えず夢を与える。
女性は現実的ですが、男は夢のためなら何でもする。
夢のない人にはとりあえず夢を決めさせます。
夢を持たせて、燃え立たせる。
●そして最後は、喜びと恐怖を与える。
どんなにやる気があっても、夢があっても、
きょうはなんとなく朝から気持ちが弾まない。
頭じゃ分かっているけれども、
体が動かんということがある。
そこで私は部下に張り合いを持たせるんです。
張り合いとは何か。
その日頑張ることの喜び。
頑張らないことのデメリット(恐怖)を与える。
以上、七項目。振り返ってみると、
どうもこれが功を奏したんじゃないかなと思います。