本格うどん「讃助」in余市
4月 21st, 2016 at 12:29
今、熊本地震のさなか、食べ物のことを語るのは、甚だ不謹慎であるが、
先日、所用で余市方面に家内と行った帰り、お昼だったので、
ちょうど国道沿いに目新しいうどん屋が目に入った。
(家内は、めったに外食しないので、諦めつつ、期待無しで)
「チョット、食べるカイ?」と尋ねた処、何と珍しく、
「食べましょうか」ということになって、シメタと思った次第。
佇まいも黒塗りのシックな店作り。
中に入るや、心地よいお出迎いで「いらっしゃいませー」。
家族ぐるみのホットな空気が流れる。
それで、しばらくして「あっ、お金忘れたー、どうしよう」(実は車にあった)
「いえいえ、何時でもいいですよ」
この一言で、私の心はいちころになってしまった。
これは、なかなか言えない殺し文句である。
俄然気に入って、そのおばちゃんと話が弾んだ。
名札には「ゆうこゃん」と書いてある。
「ところで、ゆうこちゃんは、おいくつですか?」
「八十五!!!」
これにも、二度びっくり。
「えぇ!そんな歳でも、シャキッと働く。すごい!!」
「私は、夏秋には、仁木の果樹園で、売り子しているのよ」
それにも、三度びっくり、現役でパートさんとして働くおばあちゃん。
あぁ、人間、生涯現役だなー、と思った次第。
そうこうしている内に、待望のうどんが出てきた。
久しぶりだな、うどんは。
そして、食べ始めると、どっこい、これが滅法旨いのなんの。
チョット、うなったなー。
滅多なことで褒めない家内が、褒めたのだから、よほどのことである。
確かに旨かった。
手打ち、天然だし。無添加。
看板に偽り無しの、田舎では珍しい美味い物屋に当たった。
聞くところによると、ご主人は若くして東京で8年ほどのうどん修行。
そこに栄養管理士のお母さんが付いて行って、
一緒に学んだというから、相当の00コンかなと思うも、
こうやって孫も含めて三代仲良くうどん屋を営まれることは、最大の幸せ。
名前は讃岐うどんの讃を取って「讃助/さすけ」さん。
余市方面に行かれる時には、是非ともご贔屓に。
この出汁が、まっこと旨い!!