錦織り成す【にしきおりなす】
9月 1st, 2018 at 9:38
秋の恵庭渓谷。
北広島在住の島田さんが寫した晩秋の山の木々。
さまざまな色どりが扱(こ)き交(ま)ざり、「錦秋」「紅葉の錦」を飾る。
まさに「錦織り成す」≪にしきおりなす≫、秋の山々は、他郷では見られない。
「下町の男女が錦織り成す人間模様」とも表現されるように、
雑多な人間性が混ざり合う社会もまた、秋の山のように色とりどりであってこそ美しい。
これが時深まるも、緑のみでは、四季折々の風情もない。
世もまた、色々の人あってこそ、情け深い潤いの世間ともなるだろう。
恵庭渓谷と言えば、小学生の頃、早朝一人で車を運転して盤尻まで遠出した。
その後、警察に見つかって、父親が謝りに行って許されたという、何とも長閑な60年も昔の話だった。
盤尻と言えば、あの小澤征爾の師、斎藤秀雄先生の弟さんが牧場を開いていた。
そのエピソードを綴った一文を、以前書いたことがある。
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/oriorino/oriorino4.htm『縁生の不思議』
この「錦織り成す」を添え書きした時、島田編集長は、
「テニスの錦織圭、全米オープンで活躍するかもしれませんね」と、一言ポツリ。
Posted by mahoroba,
in 「倭詩/やまとうた」