まほろばblog

清新な書

2月 23rd, 2012 at 10:35

「平清盛」が始まった頃、誰がこの題字を書いたのだろうか。

女流で聞いたことがないなー、と思っていた所、今朝の道新であの方かと感心した。

以前、ドキュメントで翔子さんを拝見した事があり、お母さんの泰子さんが、

江戸時代から四代続く書家、謹厳な楷書を専門とされる故柳田泰雲師のお弟子さんであった。

そのお子様・翔子さんにも、みっちりと基本の基本を叩き込んだのだろうと思う。

平の縦に屹立して浮かび上がり、横にひっさく一線が印象的だ。

清も同じように、横一文字が平と重なって抜くところが、少し気になるところだ。

盛は、まるで王羲之の「蘭亭之序」の生き写しのようで、

若い女の子にして、既に風格あって、よく練られているな、と感心。

ご病気を克服というより、生来持っていらした才能の華が

固い土壌の伸び難きを押して芽が出て来たという感じで、

その生き生きした逞しさは、常人の及ぶところではない。

まだ20代、これから益々精進され、誰もが到達し得なかった

境地の書を書かれることを望むや、切なり。

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