「被爆をこえて生きる」
3月 26th, 2012 at 11:53 『致知』2012年4月号
特集「順逆をこえる」より
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就職して2年目の頃だったと思います。
「広島で桜沢如一先生の講演会があるから
一緒に行ってみましょう」
と、ある方から講演会に誘われました。
講演終了後、私は桜沢先生に挨拶に行きました。
私の顔を見るなり、桜沢先生の第一声はこうでした。
「うわぁ、汚い顔だねぇ~」
当時、私は肝臓の異常から顔に吹き出物がたくさん出ていて、
自分でも気にしていたのです。
周囲の人は誰も口にしませんでしたが、
それを面と向かって言われ、さすがにショックを受けました。
「私は原爆に遭っているので」と言うと、
「原爆症というものはありません」。
桜沢先生が私に向かって言われた言葉には驚きました。
そして、さらにショッキングなことを言われました。
「あなた、いまのままの生活を続けたら3年以内に死ぬよ」
「どうすればいいのでしょうか」
「七号食(玄米だけ。ごま塩は可)にしなさい」
それから、家に帰るなり白砂糖を捨て、余分なものを一切食べず、
白米を隣のお家に差し上げて、完全玄米生活を始めました。
家でも学校でも玄米だけ、お味噌汁も飲みません。
七号食は、食養の常識では10日間で一区切りなのですが、
詳しいことを知らずに始めた私は、1か月間も続けたのです。
その間、53kgあった体重が42kgまで減り、
顔中の噴火口も次第に消え、明らかに体調の変化が出てきました。
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