一尾、3000円也!!!!!!!!!!!
7月 10th, 2012 at 12:33今朝、6時半から札幌卸売り市場の水産棟で、サンマの初ゼリが行われた。
やにわに、「20、000円!」
ごった返す報道陣の輪から、大歓声が上がる。
周りは、もうビックリ!シャックリ!!
1尾に換算すると、原価で¥3、000也、
デパートの店頭では4~5、000円の初サンマでしょうか。
この不景気風を、吹っ飛ばすような景気のいいご祝儀相場でした。
これも、またいいでしょう。
夏本番ならぬ先に、秋の訪れです。
「さんま、苦いか、塩っぱいか・・・」
森繁さんの佐藤春夫作『秋刀魚の唄』朗読が懐かしい。
秋刀魚の歌 |
あはれ 秋風よ 情こころあらば 伝へてよ ――男ありて 今日の夕餉ゆうげに ひとりさんまを食くらひて 思ひにふけると。さんま、さんま、 そが上に青き蜜柑みかんの酸すを したたらせて さんまを食ふはその男がふる里の ならひなり。 そのならひを あやしみ なつかしみて女は いくたびか青き蜜柑をもぎ来て 夕げにむかひけむ。 あはれ、人に捨てられんとする 人妻と 妻にそむかれたる男と食卓に むかへば、 愛うすき父を持ちし女の児は 小さき箸をあやつりなやみつつ 父ならぬ男に さんまの 腸はらをくれむと 言ふにあらずや。あはれ 秋風よ 汝なれこそは 見つらめ 世のつねならぬ団欒まどゐを。 いかに 秋風よ いとせめて 証あかしせよ かの一ときの団欒まどゐ ゆめに非ずと。 あはれ 幼児をさなごとに伝へてよ
―男ありて 今日の夕げに ひとり さんまを食ひて 涙をながす と。 さんま、さんま、
さんま苦いか 塩つぱいか。 そが上に熱き涙をしたたらせて さんまを食ふは いづこの里のならひぞや。 あはれ げにそは 問はまほしくをかし。
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