人の縁 1、
8月 26th, 2012 at 17:14今回発刊になった拙書「倭詩/やまとうた」。
その編集作業の中で、困難なことの一つに写真の許諾手続きがあった。
問い合わせが全国50件以上もあり、その一つひとつがケースバイケースで異なり、
兎に角、途方も無く手間がかかった。
地場は、迅速に手早く出来るだろうと高を括っていた。
ところが、近間の許可に意外と手間取ったのだった。
それが、「銀の滴・・・・・・」の中に入れたいアイヌ言語研究家の故山本多助さんだった。
色々なアイヌの方々の伝を頼ったのだが、一向に埒が明かない。
無論、ご子息にも連絡を取ったのだが、・・・・・。
半ば、諦めかけていた時、詩吟の会が開かれた。
その中の一人に、新人の老紳士が出演されていた。
当日プログラムの表紙、松前城を写した写真家ということであった。
後日、多助翁の本「イタク カシカムイ(言葉の霊)」を、何気なく取り出して、
後の頁を見ると、写真が「平島邦生」とあった。
その時、ハッとしてあの新人さんも同姓同名だったことに気付いた。
もしかして、と、先生に確かめたのだった。
「何ということか!」との思いで、平島さんに電話すると、正にご本人であった。
アイヌ文化に関する写真をライフワークとして、
ことに山本多助翁の写真の多くは、平島氏の手によるものだった。
それにより、翁の写真掲載は漸く人を介して、かように許可になったのだ。
その不思議さに、私はこの本に特別な思い入れを一層抱くようになった。
8月 30th, 2012 at 10:21 PM
う~ん。あまりの不思議さにうなってしまいます。これ、すごい話です。
そして、わたしは知っています(そしてまほろばさんに関わっているみなさんには周知の事実でしょうが)
宮下社長のまわりでは、このような出来事が、日々「あたりまえ」に起こっているということを!
8月 31st, 2012 at 8:09 AM
最近、この手の出来事が多くなってきていますね。だから、余り考えないことにしています。なるように身を任せていたら、何かこういうことになってしまうのですね。流れに身を任す、これが人生を面白く生きるコツですね。