荒れた高校を就職率100%へと変革させた
9月 6th, 2012 at 10:11 『致知』2012年10月号
特集「心を高める 運命を伸ばす」より
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◆ 生徒にはいつも「とことん」「本気」、
何をやる時もこれを大事にしようと言ってきました。
挨拶一つ、ゴミ捨て一つでも本気でしようと。
どうせやるなら仕方なしではなく、
思い切りやったほうが気分もいいし、
絶対自分に返ってくる。
◆ やっぱり何をおいても夢中にさせることですね。
夢中になれば人間は自然とできてくる。
◆ 私にとってのものづくりの神様は本田宗一郎さんでしてね。
もう“バカ”がつくくらい心酔しているんです。
本田さんの本もたくさん読みましたが、
「成功とは99%の失敗に支えられた1%」
「120%のものをつくれ」といった言葉には、
ものづくりに携わる者の心構えを教えられます。
◆ 躾は背中を見せて教えるものだともいいますが、
やはり教えなければ身につかないというのが実感です。
◆ 生徒たちの心を変えるのは、やはり彼らを導く教師の熱意。
それしかないと私は思います。
◆ 私の好きなイギリスの教育者の話に、
「普通の先生は説明をする。
ちょっとできる先生は手本を見せる。
優れた先生は生徒の心に火を点ける」
とありました。
私はこの話に共感を覚え、
いつもそういう気持ちで生徒と向き合ってきました。
◆ 私は「日本一」を口癖に生徒を導いてきました。
高い目標や夢を持ち、それに向かって一所懸命に努力することは、
心を高め、運命を伸ばすことに繋がると思います。