吹奏楽のカリスマ指導者・丸谷明夫氏の名言
10月 25th, 2012 at 10:15全国最多24回の金賞受賞・
吹奏楽のカリスマ指導者・丸谷明夫氏の名言
『致知』2012年11月号
特集「一念、道を拓く」より
http://www.chichi.co.jp/monthly/201211_index.html
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◆ 子供たち一人ひとりがその気になって本気でかかってきよったら、
少々下手な者同士でもかなりいいところまで行きますよ。
例えは悪いですが、
一人ひとりが自爆する覚悟で向かってくるのと、
最新兵器を持った数人がいて他にやる気のない大勢が
集まっているのとでは大分差がつきます。
◆ 指揮棒に合わせて完璧に吹くだけなら
型どおりの演奏にしかならない。
それぞれの持ち味を生かしながら、
結果として合わさった音が生き生きしている。
これが日本一になれるかなれないかの差です。
◆ 中途半端な苦労をしている奴でひねくれているのがよくいますが、
もうズタズタに、生きるか死ぬかの苦労をした奴は、
そんなものをも超越してしまって本当に純粋になるでしょう。
そういう子に育てたいんです。
◆ 子供は喜びや幸せは誰かが
運んできてくれるような気でいるんですが、
そんなはずはないわけで、
苦労した者が苦労した分だけちゃんと喜べるようになっている。
◆ 我われもとかく能率のいい方法や、
すぐ上達する方法を考えがちなんですが、
そういうものはなくて、やっぱり変わった手、
相撲でいえば猫騙しなんかを使わず、
がっぷり四つの寄り切り、
譜面に書いてあることにきちっと応える王道――王の道、
それを貫いていくしかないと思うんです。