奇跡の作曲家 3
11月 17th, 2012 at 11:19宮下 周平様
NHK番組「ただイマ!」で“奇跡の作曲家”として紹介されて
大きな反響を呼んだ佐村河内 守さん。
『致知』2008年11月号にも登場され、
この記事を読んだ時の衝撃は、あまりにも大きく、
4年を経た今でも心に残っています。
その内容とは・・・・
35歳の時全聾となり、四六時中激しいノイズや発作に苦しむなかで、
闇の中に光を見出せたのは、障害施設の子どもたちの姿でした。
「自分のことは構わず、朝も昼も晩も
『守さんが元気になりますように』
と祈ってくれる子どもたちの中には、
生きたくても生きられない、私なんかよりもずっと苦しんでいる子がいる。
その中の一人、山口太一くんのお母さんから手紙をもらいました。
太一くんはがんで片脚を切断しました。
脚は切断しましたが、肺をはじめとして他にも癌が転移していました・・・
太一君は私の曲を聴いて、免疫力をつけて頑張っていこうと決心し、
自宅に帰ったそうです。
私は彼のために、なんでもしてあげたい。
せめて自分の音楽を通じて苦しんでいる彼に、小さな光でもいいから与えてあげたい。
と願っていましたが、お母さんから『太一危篤』のメールを受け、
広島の大学病院に駆けつけました。
3日後太一君は
『マモルサンガキテクレテウレシクテココロガナイテイル』
と最後の言葉を残し、私の音楽に包まれながら息をひきとりました」
「私にとって、生きることそのものが音楽であり挑戦です。
その挑戦を通じて、闇の中で苦しんでいる人々に
小さくてもいい、一筋の光をもたらすことができればと願っています」
という深い思いで、命を削りながら曲を書いている佐村河内さんの魂の叫びが
今回の大きな反響に繋がったと、思えてなりません。
既に「致知」の在庫はなくなっていますが、
「現代人の伝記 4」には、この記事が紹介されていますので、
まだお読みでない方は、是非ご一読いただけたらと・・・
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致知出版社 小笠原節子