まほろばblog

「断捨離(だんしゃり)の極意」

1月 8th, 2013 at 12:27

    やました ひでこ (クラター・コンサルタント)

                『致知』2013年2月号
                 特集「修身」より

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断捨離(だんしゃり)は実は、モノを通した思考の片づけなんです。
そしてそれをするためには、
モノの片づけ以前の価値観の問い直しが必要なんです。

取っておこうという気持ちがあるのは、
そのモノに価値を感じているからですよね。

ではその価値について、本当にきちんと思考しているだろうか。
どういう価値を感じてそれを取っておこうとしているのか。

そうして検証を進めていくと、例えば本の処分ができないのは、
自分の教養が高いのを見せつけようと無自覚に思っていたからだと
気づくかもしれない。

そうしたら、そんな形で自分の凄さを社会に
証明する必要はあるのかってまた自分に問いかけるんです。

その結果、やはり取っておくべきだという選択も、
実はOKなんです。

【村上:捨てない選択もある?】

ええ、意図的にそう選択するのでしたら。
でも大概は、無意識、無自覚に採用した価値観で
思考はストップしています。

そのためにモノをため込んで自分を損なっていないかと確認し、
意識化しましょう、自覚的になりましょうという
トレーニングなんです。

初めてそんな問いかけをしていくと、
実は抱えていたモノは
全部ゴミだったというケースがほとんどです。

ですから断捨離イコール捨てることみたいに思われがちなんですが、
本来は自分とモノの関係を見つめ直して選び抜くこと、
モノの片づけを通じて自己を深く探究し、
心の混沌を整理して人生を快適にするツールなんです。

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