「宮間あや選手が成長できた理由」
1月 10th, 2013 at 9:44本田 美登里 (U-20 サッカー日本女子代表コーチ)
『致知』2013年2月号
特集「修身」より
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【記者:伸びてくる選手に何か共通したものはありますか?】
まずどんなに嫌なことや辛いことがあっても、
変わらずにサッカーが好きでいる子。
負けず嫌いでありながら、周りにもちゃんと気が使える子。
例えば宮間は凄く人思いな子で、私がちょっとでも心配事があると、
すっと寄ってきて
「大丈夫? あやに何かできることない?」
と声を掛けてくれる。
彼女はそれを私にだけじゃなく、
チームメイト全員に対してできるから、
いまの立場にいるのだと思います。
それと、あの子はいつも私に質問をしてきましたね。
「なんで点が入るの? なんでパスが通ったの?
なんであやはボールを取られたの?」
って
「なんで、なんで?」
と聞いてきて、それをきちんと理解しようとしていた。
きっと自分の中に描くイメージがあって、
そのイメージを大きくしよう、大きくしようとしていたんでしょうね。
何か頼み事をしておいても
「できました」
と言うだけじゃなく、
「できたけど、次何をやったらいい?」
と、絶えず次のことに目を向けていました。
【記者:伸びる選手は心掛けが違うんですね】
同じことを言われても、
それを疑問に思う子と思わない子、
言われたことだけをやる子と
それ以上のことをする子がいます。
そういう一つひとつの積み重ねが、
五年や十年という年月の中で
大きな差になっていくと思うんです。