「命を懸ける姿勢が人を感化する」
3月 7th, 2013 at 12:31 植木 義晴(日本航空社長)
『致知』2013年4月号
特集「渾身満力」より
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【記者:稲盛和夫氏のご指導で他に印象に残っていることはありますか】
数えきれないほどあります。
中でもやはり一番大切にされていたのは、
まずは「責任を持て」ということでした。
この会社ではいままで誰が責任を持って
経営をしてきたんだと。
本部長一人ひとりが自分の本部のことに
100%の責任を持っているのかと。
その責任感がなければ
執行もできないだろう、
と我われに強く訴えかけられました。
会議の場で我われ役員が時間をいただき、
個別の案件について提案させていただいた
時のことは、いまも忘れられません。
そこで名誉会長が見ておられたのは、
説明の内容よりも、それを説明する
我われの「心意気」でした。
これ以上聴く必要がないと判断されれば、
最初の5分で「もう帰りなさい」と。
君の話には魂がこもっていない。
本当に認めてほしいなら、
私と刺し違えるつもりで来なさい。
その気迫のない者は去りなさいと。
ですから5分、10分、なんとか持ち堪えようと
懸命に説明をする。
30分聴いていただいて
ホッと胸をなで下ろしました。
もちろんその上で判断が下るわけですけれども、
そういう「真剣勝負」の場を毎日毎日
過ごさせていただいたことは
本当に大きかったですね。
Posted by mahoroba,
in 人生論