まほろばblog

「伸びる選手の条件」

3月 18th, 2013 at 10:46
   吉田 栄勝 氏(一志ジュニアレスリング教室代表)

            『致知』2013年4月号
             特集「渾身満力」より

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◆その1◆
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「一度負けたくらいでクヨクヨするな」

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私は沙保里によくこんな話をしてきました。

「もしおまえが途中で負けてしまったら、
 おまえに負けた子がまた泣いてしまうぞ。
 
 だからおまえに負けた子の分まで
 勝たなきゃいけない」と。

 一方、女房は2008年に
 連勝記録が119で途切れた時

「いままでおまえが勝たせてもらったその裏で、
 他の子は皆泣いていたんだよ。
 一度負けたくらいでクヨクヨするな」

と言いました。

 連勝の記録ももちろん大事ですが、
 やっぱり人間、負ける悔しさというのを
 覚えていってこそ、
 本当の成長へと繋がるのだと思います。

◆その2◆
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「素直な人間が伸びる」

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以前うちのレスリング教室に、
一万人に一人とも言える逸材がいました。

出る大会出る大会、全部優勝していきました。

ところが彼は、俺は日本一だという
偉そうな顔をしていて、態度が悪い。

その子が本当に強くなるかというと、
やっぱり最後、素直でなきゃだめですね、人間。

俺は偉いんだ、なんて偉そうにしている人間は
もう人が相手にしない。

小さい頃からそういうことをしっかり叩き込んで
おかないと、大きくなってから必ず損をします。

※2012年のロンドン五輪で、国民に勇気と感動を与えた
 松本薫選手と吉田沙保里選手。

 頂点を極めた彼女たちを指導してきた稲田氏と吉田氏。
 選手と共に歩んだ渾身満力の生き方は、
 P16~24の記事をご覧ください。

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