「人生を分ける2文字の差」
7月 2nd, 2013 at 18:30鍵山 秀三郎(イエローハット創業者) 『致知』2013年7月号 特集「歩歩是道場」より └─────────────────────────────────┘ 【杏中:鍵山さんはどういう信条で 事業や掃除に取り組んでこられましたか?】 一つには先ほど申し上げた 「大きな努力で小さな成果を出す」 ですね。それに付け加えれば 「誰にでもできる簡単なことを、 誰にもできないほど続ける」 これですね。私は何を行うにしろ、この二つが根底にあります。 それから 「自分に与えられた権限、権利。 それを使い尽くしてはならない」 ということも日常の戒めとしています。 例えば、ホテルに泊まったら歯ブラシでも 髭剃りでもなんでも揃っているけれども、それらは使わない、 二泊三日で部屋を使用する時は 「シーツは替えなくていいです」と予め伝える、 といったことですね。 そのことでスタッフに負担をかけないようにしています。 私の家は留守が多いんです。 それで宅配便の方には 「玄関前にみな置いておいてください」と伝えています。 さすがに冷蔵品冷凍品はいけないとよく思われるのですが 「腐っても文句は言いません」と言っています。 いまは、なんでも自分の権利を精いっぱい使おうという時代です。 これが世の中を悪くしていると私は思うんです。 【杏中:そういえば、ある方から聞いたのですが、 鍵山さんは「いつも笑顔ですね」と言われた時、 「私はもともと無愛想な人間です。 しかし、そういう無愛想な自分の性格に あぐらをかかないようにしている」と答えられたそうですね】 ニーチェに 「不機嫌は怠惰である」 という言葉がありますね。 先日もある方が 「自分はぶっきらぼうなので損をしても仕方がない」 とおっしゃっていました。 私はその方に 「あなたは何か損をしているのですか。 何も損をしていない。 周りが不愉快なことを我慢して損をしている」 と言いました。 「自分の性格がこうだからしようがない、 と思うのは我がままです」 とはっきり申し上げたんです。
Posted by mahoroba,
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