「健康の三原則」
7月 10th, 2013 at 15:44『致知』2013年7月号 特集「その生を楽しみ その寿を保つ」総リードより └─────────────────────────────────┘ その生を楽しみその寿を保つ―― 本誌にゆかりの深い新井正明氏はこの言葉を好まれ、 よく口にされた。 その生を楽しむとは自分の生業を楽しむということ。 仕事を楽しむことができれば、 自ずとその寿を保って長生きができる。 新井氏は言葉の意味をそう説明されていた。 事実、氏はこの言葉どおりの人生を生きられた。 二十六歳の時、ノモンハン事件で負傷、 右脚切断、隻脚の身となられた。 「人より遅く来て早く帰ってよろしい」 という上司の言葉を有り難く受け止めながらも、 人より早く出社し、人よりも遅くまで働き、 社長、会長としてすぐれたリーダーシップを発揮、 社を業界上位に躍進させ、数え九十二歳までその寿を保たれた。 その新井氏が生涯の心訓とされたのが安岡正篤師の 「健康の三原則」である。 曰く、 一、心中常に喜神を含む―― どんなことにあっても心の奥深いところに いつも喜ぶ心を持つ 二、心中絶えず感謝の念を含む 三、常に陰徳を志す 「その生を楽しみその寿を保つ」ために 忘れてはならない三原則といえよう。 この六文字について、新井氏には思い出がある。 氏が静岡支社長の時期、安岡師に二人の弟子がいた。 一人は農業をしている人。 日本は敗戦で混乱状態になったが、 こういう時だからこそ安岡師の教えを広めなければと、 自分も学び、人にも熱心に説いて回った。 もう一人は金物屋さん。
Posted by mahoroba,
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