至高のブランデー「METAXA/メタクサ」2種
7月 31st, 2013 at 9:32
ギリシアブランデーは、ペロポネソス半島産のサヴァティアーノ種の白葡萄を、
単式蒸留機で蒸留した後、樽で熟成し、
色着いてから連続式蒸留機で作られたブランデーとブレンドされて完成です。
そして、【メタクサ】は、更に植物性エキスと甘味料を少々添加するのを特徴とします。
飲み口の柔らかさと、ほのかな甘味、そして菫の花を思わせる薫りとなります。
フランスの【アルマニャック】や【コニャック】より、イタリアの【グラッパ】に近いといえます。
【メタクサ】はスピロス・メタクサ氏が、アッティカ地方のブドウ園を買収してワイン生産をはじめ、
アテネ市の西に位置する、港町ピレウスに蒸留工場を建て、
ブランデー生産にも乗り出したのが始まり。
1888年にメタクサ・ブランデーが発売され、ギリシャ王室御用達となり、
2年後の1890年にはロシア皇帝御用達となります。
同時にロシアのオデッサに第2蒸溜所を建設。
ついで、5年後の1895年には、トルコのコンスタンティノープルに第3蒸溜所を建設。
19世紀末に於ける、東欧圏最大の蒸留業者となります。
しかし、20世紀前半の2度にわたる世界大戦は同社の事業に大きな打撃を与え、
第2次世界大戦終了時に残ったのは、本拠ピレウスの荒廃した蒸留工場だけでした。
しかし同工場には40年以上熟成の古酒が残っていたので、
それを原酒にして素早く立ち直ることが出来た歴史があります。
飲み方のお勧めは、ストレート。
お酒の弱い方は同量程度の水で割って。
ブランデーグラスに適量を注ぎ、手の熱でゆっくりと温めながら、
グラスに内に薫りを滞留させ、少量をなめるように飲みます。
口一杯に広がる花のような薫りを楽しむ。
味も薫りもしっかりとした厚い酒質なので、時間をかけてゆっくりとお楽しみくだささい。
ちなみに一概に【メタクサ】といってもこれは社名なので様々なブランデーがあります。
「メタクサオリンピアリザーヴ 12年」
700ml 40度箱付
(Metaxa Grand Olympian Reserve 12YO) ¥3.450
こちらは比較的手に入りやすいスタンダードなもので、12年ものです。
「メタクサグランドファイン」
700ml 40度 陶器 ¥4.650
古代オリンピックに使用された壺(オーナメント)思わせる、
植物文様が美しい陶製容器入りで、
40年熟成の古酒を使った高級品であり、
同社の名声を確立するのに貢献した銘酒です。
味はリキュールに近く、濃厚で深みのある味わいが特徴ですね。
残念なことに現在生産されていないので流通在庫を探すしかないのです。
さすが、40年間、世界長寿郷を探査して唯一の至宝の酒として、
愛飲されてこられた「国際自然医学会」会長の森下敬一博士の推薦される
お酒だけのことはありました。
下戸の私でさえ、その馥郁とした典雅な風味と香りには敬服した次第。
飲み切った陶器壷もエリクサー水を入れれば、
さらにエネルギーがupすること受け合いです。
わずか6本のみで申し訳在りません。
いずれも、今生産中止で輸入元では全量(といっても数本)、
まほろばに卸してくれました。
売り切れで、あとは入荷の見込みはなく、
まさに幻の「METAXA」になります。
最初で最後になるかもしれません。