鳥の歌
8月 10th, 2013 at 17:48
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「鳥の歌」の原曲はキリストの誕生を祝い鳥たちが歌う という内容の、
カタロニア地方に伝わるクリスマス・キャロル。
現代でもキリスト教の聖歌として歌われている。
整体法の故・野口晴哉氏が終生「わが心の師なり」と尊敬した
チェリスト、パブロ・カザルスが、
カタルーニャ民謡『鳥の歌』(El Cant dels Ocells)を演奏し始めたのは、
第二次世界大戦が終結した1945年といわれる。
この曲には、故郷への思慕と、平和の願いが結びついており、
以後カザルスの愛奏曲となった。
1971年10月24日、カザルス94歳のときにニューヨーク国連本部において
「これから短いカタルーニャの民謡《鳥の歌》を弾きます。
私の生まれ故郷カタルーニャの鳥は、ピース、ピース(英語の平和)
と鳴きながら飛んでいるのです」と語り、
『鳥の歌』をチェロ演奏したエピソードは伝説的で、録音が残されている。
カザルスの故郷スペインは1939年の内戦以降、
独裁者フランコによる軍事政権が続き、
「自由な政府ができるまで祖国には帰らない」 と語り、
スペインを離れたカザルスは、 祖国の土を踏むことは二度となかった。
彼は優れたチェリストであるばかりでなく、 大指揮者であり、
またシュバイツァーと共に、 核実験禁止の運動にも参加した平和主義者だった。
この演奏の声は、音楽を超えて、私達に迫る。
それは、平和を訴えると共に、音楽の本質は何かと訴えるものなのだ。
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その「鳥の歌」をスペインの誇る国民的歌手、同じカタルーニャ地方出身の
「MARINA ROSSELL・マリナ・ルセイユ」が歌います。
魂に打ち続けるチェロと声の響きに、音楽と人間の深遠さを思うのは、私ばかりでしょうか。