『韓国人の本質』書評
10月 18th, 2013 at 13:22日韓友好海苔の後藤吉助翁の著書『韓国人の本質』の書評が、
『国際自然医学』誌11月号に掲載されました。
是非お読みくださいませ。
まほろば各店で取り扱っております。
死ぬ前に伝えておきたい
『韓国人の本質』
後藤吉助著 四六判160ぺ-ジ
本体1400円十税
発行所:IDP出版
著者の後藤吉助氏は、国際自然医学会会員で、本誌『森下自然医学』
「北の空から『哀しみ 袂(たもと)の懐かしき茲」
(2010年9月号 No.531)で紹介された方。
日・韓の著者が日本で韓国を批判する本は数多ある。
しかし、日本人が韓国に住んで、韓国を批 判する事には
、決死の覚悟が必要となる。
それをやってのけた事に、この本の凄味がある。
日韓が竹島問題などで厳しく対立している今日、
後藤氏が「死ぬ前に伝えておきたい」ということは、
捨て身で、愛する韓国への自省を促す遺書でもあるのだ。
韓国人、それも義理の弟に騒されたことから 始まり、
本全体の半分以上のぺージは韓国人には耳の痛い話が続く。
第一に、槍玉に挙げているものに 「ケンチャナヨ」がある。
「平氣」「氣にしない」という意味だが、待ち合わせ時間に遅れても「ケンチャナヨ」、
ウェイトレスが コーヒーを客の服にこぼしても「ケンチャナヨ」。
自分の落ち度を取り繕うために使うことが多いという。
日本だったら「申し訳ありません」と謝るし、
場合によってはクリーニング代を支払うではないか、
と筆 者は次々と身に降り掛かった体験を取り上げていく。
鷹揚なような「ケンチャナヨ精神」が、実は最も悪し き韓国の国民性の一つである、
と後藤氏は指摘する。
このイイ加減さが、日韓感情の埋まらない溝の元であり、
それは、ものごとを白己責任とする日本人と、
他人のせいにする韓国人特有の国民性の違いとする。
一民間人でありながら日韓の間の深い淵を埋めるべく
88歳にしてあれこれと骨を惜しまず動き回る。
その原動力となっているのは後藤氏の子どもの頃に見た母親の姿にあった。
「私が了どもの頃というと、戦前の話になるが、
北海道の雄別炭鉱での過酷な労役に耐えられず に逃れてきた朝鮮人炭坑夫を、
母かくまが匿(かくま)ったことがあった。そのとき、
捜索に訪れた保安員を 毅然とした態度で追い返した母の姿が
いまも瞼(まぶた)に残っている。
子ども心に、そんな母が誇らしかった」
(大田市の海苔工場で。鄭在聖社長と共に)
後藤氏は、60歳のときに韓国に移り住み、
焼海苔に「日韓友好海苔」と命名して、日本で販売。
利益を全て韓国の若者の奨学金に当てたり、
保証人になるなど韓国とは深い関わりをもってきた。
韓国で反日感情が激しく露わになる中、
自叙伝を同ぺージ数ほど既に執筆していたが、
両国への想いを先行されて、 反故にしたという。
日本・韓国は一衣帯水の隣国同士、
互いに未来志向で、人と人、心と心で触れ合うことの大切さを、
後藤氏の人柄、 人徳を通して、
これこそが日韓を繋ぐかけ橋になるものと、
本書を前にして、強く深く思えるのです。 一
(K・Y)
森下自然医学 2013.11