まほろばblog

「“戦争型競争”から“恋愛型競争”へ」

10月 24th, 2013 at 10:36

早川 吉春(公認会計士・霞エンパワーメント研究所代表)

『致知』2013年11月号
特集「道を深める」より

201311pick3[1]

私の考える価値創造というのは、
単に商品やサービスを生み出すことではなく、
社会的価値や文化的価値を含むより深いものです。

そして価値創造企業には数値化できない
企業文化や脈々とした遺伝子が存在し、
その原点に常に顧客に対する価値創造があります。

競合他社との比較における相対価値ではなく、
絶対価値の創造と深化こそが企業の持続的発展に
繋がると私は考えるのです。

価値とは創造しようと思っても創造できるものではなく、
絶対的なものを追求し続けるうちに実現できたり、
また、そのものや考え方は変わらないのに、
時代や環境が変わることで新たな価値が
加わったりするものだと私は考えます。

ですから真に価値を創造するためには、
常に絶対的なものを追求し続ける姿勢を
維持することが大切だと思います。

これからの企業と経営リーダーには、
「絶対の競争」への視座が必要なのです。

法政大学の嶋口充輝先生はこうおっしゃっています。

競争概念については、ライバルをいかに叩いて
相手のシェアを奪うかという
陣取り合戦的な「戦争型競争」から、
最終顧客にいかに喜んでもらえるかを
ライバルと競い合う「恋愛型競争」に移りつつある。

まさに競争が、創られた価値を
ライバル間で奪い合うスタイルから、
いかにより高い市場価値そのものを
創造するかというスタイル、
つまり相対の競争から絶対の競争に向かって動き始めています、と。

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