●石屋と政治
昨日、日曜は朝から晩の10時過ぎまで、
軟石の運搬をして草臥れた。
庭師の竹内さんのご縁で、石山の佐々木さんを知り、
10年来眠らせていた苔むした軟石を100本ほど戴いた。
現代の機械鋸の画一的な切断面と違い、
様々な切り口が味わい深く、二度とこのような
石は出ないとの事で、思い切って買い取ったのだ。
それを積み上げると次のようになる。
まさに、自然がもたらせた芸術品なのだ。
同じ材質でありながら、
色と形の異なるたゆとう揺らぎの交錯は、
人為を離れた天与の美でもある。
この石材で、将来、まほろばの
チーズや味噌などの発酵食品の蔵や、
店の増築建材に使いたい、と思っている。
四季を通して一定の調湿・保温効果があり、
また微生物の住まう温床として最適なのだ。
既に、地下の「無限心庵」や玄関の腰壁に使ったが、
これはまた特別で、
一本一本表情があって、
実に趣が豊かなのだ。
この札幌軟石は、
主に、南区の石山で産出する。
支笏湖の火山噴火による火砕流が、高速で流下してできた「溶結凝灰岩」。
石材として軽く、加工しやすいため、明治中期から大正にかけて、
建築資材としてさかんに使われた。
道庁や裁判所、銀行など、また小樽運河沿いの建造物や蔵などがそれである。
開拓使は軟石の採石に力を入れたは、防火に強いためであった。
明治時代は火事の発生が多く、街が灰燼に帰すような大火も少なくなかった。
開拓使は馬車で軟石を運ぶために、道路を切り開いたのが、今の石山通だった。
また、石材運搬用の馬車鉄道が、路面電車の基盤となった。
最盛期には年間5万個以上の軟石が札幌市内に運ばれたという。
しかし、この時期にほとんどの質の良い石は取り尽された。
今は二軒の採掘場を残すのみで、廃れた。
石の持つ何億年の歴史と
樹の持つ何百年の記憶が重なり、
昔の建造物に、懐かしさと安らぎを覚えるのは、
人に遠いDNAの記憶を喚起させるためだろうか。
何時か、何百年も住み継がれる石と樹の家を
設計し、建てたいものだ。
佐々木さんや竹内さんの軽々とした石さばきを見ていて、
磐座(いわくら)の巨石やピラミッドなど、
本当に人力で動かせたのだろう、と想像してみた。
(大きいオーブ<たまゆら>が浮かんでいる)
そういえば、石屋といえば、思い起こされるのが
「フリーメーソン」だ。
「闇の政府」や世界支配に関わる謎の組織は、
今至るところで、情報が流され、公表されているが。
昨日は、折りしも参議院議員選挙。
一年前、札幌での船井本社の船井幸雄会長の講演会で、
「来年の参議院選挙は、民主党が勝つ。
それは、・・・・・・・・」
と、会長がお話になられたが、その当時その気配など全くなく、
「まさか・・・・」
と思えた。
ところが、今年に入って、
自民党の形勢がどんどん悪化し、
ご存知の通り、
遂に、民主党の大勝利となった。
驚いたのは、そのものの結果より、
予告通りの結果だったことだ。
それは、初めから分かっていた筋書きで、
様々な失態や事件は計画されていたというのだ。
そして、船井会長のおっしゃるように、
何処までも、日本はアメリカ支配下にあるという。
その図式は、
ロックフェラー系VSロスチャイルド系。
ロックフェラー系安倍政権はイラン戦に参加することを基本として改憲をすすめ、
現状石油利権を守るロスチャイルド系はイラン戦を否定する民主党となる。
現在、米国はロスチャイルド系に交替して表向き実権を握っているので、
その傘下としての小沢・民主党が政権を握る番だ、というのだ。
事実がどうであるかは分からないし、
また、どちらにもしても、
まほろばとは全く違う世界の次元に感じる。
まほろばは、政治・宗教に関しては、
これまで、中立の立場で、
意見したことなく、偏ることを避けて来た。
今後もそうである。
まほろばが、自然回帰を目指して
日々、黙々と働くことが、
自分達の政治・宗教活動に他ならないと思っている。
平和運動も公害問題も、
表に出て、声高に訴えることはないが、
内にあって、地道に実践して行きたいと願う。
それが遠いようで、
最も早い近道だと信じている。