今回新発見されたペニバチルス属の新種の微生物

 

【牛乳に水を入れたらチーズになっちゃった!?】

 あと、牛乳にエリクサー水を入れるとチーズになるという話なんですが、そのメカニズムを探りたいと思いまして食品加工研究センターという公設試験所に一年間研修生として入りまして、来る日も来る日も牛乳にエリクサー水を入れてチーズを作り、細菌検査をしておりました。
 そんな中、熟成工程でハタと思いついたのが飽和食塩水なのです。エリクサー水で作った飽和食塩水の中にカードを入れ、熟成させてみました。宮嶋さん(エリクサー共同開発者。チーズ作りの第一人者)に「こういう風に塩水に浸けてみたんだけどどうだろうか」とお聞きしたところ、そういうチーズの製法があるとの答えでした。「どれくらい浸けるの?」と聞くと、最長四日とのことでした。「え?三ヶ月も浸けてしまった!」と、失敗を確信したのです。ところが、六ヵ月間放置して見てみると、なんともまろやかで、塩分の塩梅もいいおいしさのチーズができたのです。このことから既成概念、既成事実に囚われないことの大切さを学んだわけです。普通、チーズというものは乳酸菌などを入れなければチーズとは呼べないんです。これはそれらなしに水で作りましたからチーズとは呼べないのです。乳製品の新しいカテゴリーが生まれたのです。

  
 このように信じられないことばかりが起こるメカニズムがまだ掴みきれないのですが、どうも微生物(細菌)にカギがあるんじゃないかということで、食品加工研究センターにお願いして解析をしていただいた結果、新酵素の発見になったわけです。食品加工センターや北海道大学と二年間の共同研究を行ないまして、今年の三月に学会発表に漕ぎ着けました。凝乳する微生物酵素は世界で初めてでして、大変な発見になったことは言うまでもありません。
 

 

【エリクサーは大自然からのメッセージ】

 これらの発見や成果は周囲の方々のご協力とご尽力があってこそです。何よりエリクサーの中にある物質がそうさせてくれたのだなと、感謝の念を強くしております。
 仏教に心と物は同じ元であるという教えがあるんですけれど、まさにわたしがこれを作るときに単なる物質という捉え方ではなくて、心があると信じてやってきました。石ひとつにも心があるし、植物ひとつにも心があります。ですから、エリクサーもひとつの生き物であると捉えてきました。 エリクサー(霊水)の水一滴の中に自然や宇宙からのメッセージがあり、何かが開かれたら素晴らしいと、そう思います。