ありえへん「じゃが芋」
金曜日, 10月 30th, 2020大根に続くじゃが芋ですね。
何か、言い訳が続きます。
でも、なぜか何事にも意味があることをいつも知らされます。
あの穴大根、切干大根に化けそうなんですよ。
カット大根にならなければ、こんな切羽詰まった発想は起こらなかった。
探し探して、何と石狩に工場見つけたんです。
そうそう、昨日食べた高いさんま(笑)…≪今凄く高いんですヨ≫
大根おろしにして食べた。
我ながら、生まれて初めてこれぞ!という大根おろしに遇えた!!
ふろふき大根なんか最高でしょうね。
あれが、懐石料理を支えて来た京野菜の伝統の味わいなんでしょう。
あぁ!ここは大根でなくて、じゃが芋のはなし。
まほろばのじゃが芋売り場。
仁木農園のじゃが芋が入荷。
でも、中々みなさん手を出さない。
隣のきれいな有機のじゃが芋が売れる。
何故だろう。
やっぱし、見た目が第一良くない。
いかにも、汚いし見てくれが悪い。
実は、このじゃが芋大変な思いで作っています。
見た目は、同じじゃが芋ですが、「いのちの記憶」って上手い事、
POPに書かれていますが、
毎年、自家採種の更新芋なんです。
(隣で、どんなじゃが芋だって、「いのちの記憶(遺伝子)」は、持っているのに……と妻が言いました。)
しかし、見ての通り、見てくれが悪い、肌が汚い、凸凹が多い、穴が開く、大小が混ざる。
まるで良いことなしです。
そして、裏作業の中身は、ほとんど廃棄やCの外品、S、SSの小芋ばかリ。
(昨年は逆で、植物の最終物質フミン酸のせいか巨大芋が続々、見事でした)
その中から、正品を選ぶので、その作業が大変で、時間が取られます。
家庭菜園だってもっと上手に作れるのに、情けない限りです。
それから、今問題になっている種子法。
それには、全く抵触しないんですよ、更新してもOK。
ほとんどの芋が大丈夫で、特許もすでに外れている。(農水省確認済み)
それで、決めては種芋。
みな種芋を買うんです。
昔みたいに、自分の芋を使うと、収量は減る、見た目がダメになるからです。
そのために種芋団地という種芋だけを栽培する隔離地区があります。
ここでは、栗山なんかです。
ただ、殺虫剤・殺菌剤などの徹底した処理が凄い。
他者を介して入らないように、圃場の出入禁止なんです。(コロナのロックダウン封鎖のようです)
アブラムシを介したシストセンチュウやウイルス感染させないためです。
芋は、すぐバイラス、つまり今流行りのウイルスに侵されてしまい易い。
それで、肌は汚くなる。
形は悪くなる、小さくなる。
量は穫れない、少なくなる。
手間はかかる、お金は取れない。
良い事なしなんです。
まあ、お先真っ暗と言ったところですか。
これを、何十年とやって来たんで、だから、バカみたいなんです。
しかし、今年は特に悪い。
よく私と家内が衝突する原因はこれで、
見るに見かねて私が、
「いい加減に、種芋を買おうよ」
「いや、絶対ダメ!!」
この繰り返しで、30年近く来たんですから、ある意味大したものです、家内の根性は。
もう信念ですね。イノチへの信念。
いつかキット良くなる。
それは、土や管理で戻せると、言った思いなんですね。
今年は、一番土壌の条件が悪い所に植えてしまったからだ、と、確かに最後、そこしかなかった。
「困難な場所で生き延びれば延びるほど、見た目の外見とは、逆に生命力は強くなるんだ」と。
そんな意志力でまほろばや農園を引っ張って来たんだと思います。
考えられないことが、現実になる。
ある意味、凄いことです。
しかし、なんだかなー。
でも、きっと何時か、何かに化けますよ。