Archive for the ‘文化’ Category
相続税という文化破壊
月曜日, 10月 15th, 2012森下自然医学会の俳句コーナーでお馴染みの秋山素子先生の主催する『まがたま』。
2012年冬号、我が畑を想う一句がありました「野も人も枯れ極まりぬ夕風も 素子」。
その中に、松本宗雄氏なる「相続税という文化破壊」なる一文を読んで、腑に落ちる所あり。
なるほど、こうも日本的情景がなくなるのは、こういう所にも一因があったのかと、しばし絶句。
「献上真昆布」参上!
木曜日, 10月 4th, 2012「ハーブ&ミネラル研究所」の竹原代表のご実家は、
函館尾札部の昆布漁師であった。
昭和11年、天皇陛下が来道の折、竹原さんの前浜で採れた昆布が、
献上品として認定されたのでした。(上の写真がそれ)
道内の昆布の相場を決定する元値がここの白口浜産「真昆布」。
これが真昆布中、最高級品とされる南茅部白口浜(尾札部)産のもの。
(あの「美味しんぼ」第6巻にも紹介されました)
それが、本家本元の竹原家の昆布として、入荷しています。
2日~4日まで、店頭説明販売をしております。
また、11月は両店舗で売り出します。
100g当たり・・・・・・・・¥95
ひと袋・・・・¥950~1500ほどです。
成形していない、採ったまま、干したままの荷姿です。
「ブックル ドレイユ」大貫さんCD
土曜日, 9月 29th, 2012フランス語でイアリングという意味のタイトル「ブックル ドレイユ」のCDアルバム。
聞けば、あの「Sall we dance?」から始まって、聞きなれた彼女の名曲が、
イアリングのキラメキのように、ちりばめられています。
それぞれが、キラキラと固有の輝きを放ちながら。
何か、ホット息抜きに聴くのには最高ですね。
今、店内にかけていますが、パーと空気が和らいで店内が明るく変わります。
大貫さんが送ってくださった自選の名曲・名アルバムもあなたのおそばに、どうぞ・・・・・。
(まほろば 扱い ¥3.000)
「国井仏画展」in名古屋
木曜日, 9月 27th, 2012国井さんからのメッセージ!
道外初の個展を、名古屋で開催することになりました。
中部地方の方々で、ご興味のある方は、是非足をお運び下さい。
6日間(土・日・祝)の長期開催ですので、沢山の皆様に一時楽しんで戴けたら、
たいへん嬉しく思います。
お待ち申し上げております。
佐治晴夫先生と
月曜日, 9月 24th, 2012あの「ゆらぎ理論」を、世に知らしめたと言えば、佐治晴夫先生。
そのご講演が、山の手の浄国寺さんでお彼岸に開かれました。
私は、前約があり、残念ながら参加できなかったのですが、
前日、運よくお会いすることが出来ました。
数学者であり、音楽家であり、享栄学園理事長でもある先生の
その宇宙理論に魅了される方々は多かろうと思います。
スタッフでもあるホウズキの光作家、波多さんが「倭詩」を直接渡され、
赤面するところでしたが、先生が頁を開かれ、すぐさま書体に反応されました。
先生の差し出された名刺が、宋朝体で、
このフォントが中々無くて、特別な所で、別注されるそうです。
そんなこだわりがあるせいか、書本全体に使われていることに感心されておられました。
ピアノやオルガンなど自在に弾かれる音楽家でもある先生とは、
短い時間ながら、音楽について語り合えることが愉しく、
ことに、書中の「六段」とグレゴリア聖歌の関連性には、ご興味を示されました。
最後に揮毫を求められ、食事処にあったごぼう筆で、
「理数象宇内、音曲養人心」
「理数は宇宙(内)を象り、音曲は人心(性命)を養う」と
先生に相応しい内容を書かせて頂きました。
またの再会で、更なるお話しに花が咲きますことを希望しながら。
キリストに妻?!
木曜日, 9月 20th, 2012今さらの感もあるが、「イエスに妻が」居たことが話題になっている。
あの「ダ・ヴィンチ・コード」で物議を醸し、映画は世界的にセンセーションを起した。
これに関する文献は枚挙に暇がないほど、溢れている。
実際、若き日に読んだ「聖書外典」には散見できていた。
客観的歴史性から紐解いても、決して故なきことではない。
これらのこと、「エリクサーから無限心へ」の小冊子に詳しい。
それにしても、パピルスとコプト語・・・・というと、
遠い古代に、ロマンの夢が馳せてゆく。
銀巴里の灯がまた消える・・・・・・
木曜日, 9月 20th, 2012札幌すすき野の「銀巴里」の幕が閉じるという。
銀座の銀巴里のことは、もう去りし日のこと、今や見聞きするすべも無い。
ただ金子由香里さんや三輪明宏さんの映像やレコードで、当時を偲ぶしかない。
その雰囲気を伝えるべく札幌の銀巴里の灯も消えるという。
寂しい限りだ。かといって、常連でもなく、数度ドアを潜っただけなのだが、
ただ、そこのママが、まほろばの初期からのお客様で、西野に住んでいらっしゃった。
そんな間柄で、初めて有機野菜の米内会長に連れられてお邪魔したは20年も前のこと。
なかなか、身近にシャンソンは聴けないものの、
唯一札幌での本格的ステージが堪能できる聖地でもあった訳だ。
また一つ、文化の灯が消えるのかと思うと、何か後ろ髪の引かれる思いでもある。
やはり、そういう何ともいえない歌の数々を聴けない世代が、
世の中の大半になったせいであろう。
しみじみと人生の哀歓を味わう心の受け皿がなくなってしまった。
江差追分から
木曜日, 9月 20th, 2012明日から江差町では、「江差追分」第50回全国大会が開催される。
記念すべき大会で、全国で、これほど大掛かりな民謡大会はないという。
私も少し関係しているので、土曜から見学したいと心待ちにしている。
何時も、江差追分の大家・青坂師匠がおっしゃるのは、上記の新聞記事のように、
コンクールで審査基準が設定されると、それに合わせて練習して、
本来の持ち味の情緒性が失われてゆくという懸念である。
これは、どんな分野でもいえることだが、一つのものを統合することで、
様々な多様性、多義性、多面性が失われてしまうということだ。
江戸・明治期、幾多の古調追分が散在していたのを、一つにまとめ正調追分を標準化した。
当初、それで試行錯誤して一つの方向性で進んだが、
それが安定期になって、それぞれの技法が先鋭化されると、
技術的には極めて高度になってゆくのだが、逆に最も大切な情緒性が損なわれて来た。
追分は、元々地場のもので、漁師や浜で暮らす人々の哀歓が底に流れている。
唄が広がり、生活臭がなくなった都会人が洗練させてゆくのはいいのだが、
逆に、本来の味や本質から遠ざかる。
果たして、競争という原理で、何が残り、何が失われてゆくか。
甚だ、憂うるものがある。
情緒を忘れず、技術を磨くことが、最上の道なのだろう。
これは、現代社会の警告でもあり、示唆でもある。
芸森ハーベスト開催
火曜日, 9月 18th, 2012昨日は、時々小雨降る中、「芸森ハーベスト」が開催された。
芸術の森や野外コンサートホールは知っていたが、少し先に、
このような温泉完備の宿泊施設が、録音スタジオ付きであることを、
ついぞ今日まで知らなかった。
いつか、道新に紹介された芸森スタジオは、世界でも折紙付きのもので、
坂本龍一と大貫妙子さんの「utau」を録音したことで、一躍有名になった。
11時から、市内の名店が出店しての賑わい、なかなか愉しい一時。
各ライブが終わっての5時からは、大貫さんのスタジオでのライブ。
初めての彼女の生声に、皆感銘。
ことに、音楽嫌いの家内は、スーと心に入って溶け込み、一体となって陶酔したという。
自分と同質の自然性を感受したのだろう。
これは、長い付き合いの中で、初めての驚くべき感想で、私がビックリした。
それほど、身も心をも溶かすほどの彼女の音楽性に脱帽したのだった。
そんな彼女の、いよいよ本格的な札幌での生活が始まる。
この雪国の都市から、文化の香りが世界に発信されれば嬉しい、と市民はみな思っている。