まほろばblog

Archive for the ‘文化’ Category

神の賜りし声 SUMI JO スミ・ジョー

木曜日, 3月 7th, 2013
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ご存知の方も多いかと思われるが、アジアの生んだ韓国の歌姫「Sumi Jo/スミ・ジョー」。

ヨーロッパのオペラ界には受け入れられなかった東洋人が、初めて多くの絶賛を以って迎え入れられた。

私が長年抱いていた西洋の歌唱に対する垣根と峻別を、見事に取り払ってくれた彼女の歌声。

韓国の音楽や歌手に、あるスピリチュアルな情感を感じていたが、

それが彼女をして世界に知らしめた感を抱くのだ。

鍛え抜かれた天性の声は、別次元の扉を押し開く。

ここまで人種を超えて至れるものだろうか。

驚愕である。

東洋西洋の壁を、完全に取り払ってくれた。

まさに、世界はひとつをまざまざと示してくれた大天才に先ずは拍手を。 

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ムックリ二重奏

月曜日, 3月 4th, 2013

「うさと展」を手伝ってくださった阿寒の郷右近さん姉弟と

ヤンジー、アグネスが昨日、まほろば本店に立ち寄られました。

地下洞で、郷右近さんとアグネス二人でムックリを奏でてくださいました。

見事な演奏、お聴きください。

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郷右近富貴子さんは、阿寒湖畔のアイヌコタンにある喫茶ポロンノを切り盛りしています。

幼い頃から、コタンで育ち、歌や踊り、儀式などアイヌ文化の中で育ってきた彼女は、

ムックリ演奏、唄、踊り、手仕事など幅広く受け継いでいる若い世代のアイヌ女性の1人。

ムックリは、口琴大会で海外に遠征するほどの口前?(腕前?)。

コタンに暮らす彼女は、阿寒湖のアイヌシアターや、阿寒湖遊覧船での語りなどにも出演しています。

関東で長くアイヌの唄い手として活躍している姉の床エミさんとの姉妹ユニット、

kapiw & appapo (カピウ & アパッポ)としての活動もしており、

まほろばでもライブの計画が進行中。 (by  大井わこ)

 

「三人官女」一男二女で完成

日曜日, 3月 3rd, 2013

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今日は、桃の節句。

女の子にとって、皇女さまの日ですね。

まほろばでは、ひな祭りセット「三人官女」を提供させて頂きました。

「さくらあんぱん」宮本シェフ、「華ちらし寿司」は加藤さん、「発酵ロールケーキ」は大和さん。

ソフテリア三人の合作です、パチパチ、夜遅く、朝早くから良くやりました。

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 素敵ですね。

みな仲良く、力を合わせて作ってくれたこと、何より嬉しく思います。

そして、それ以上にお客さまに喜んで戴けて嬉しく思います。

ありがとうございました。

女の子のスクスクと成長して、よきお母さんになられますことを祈ります。 

 

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「うさと展」と「超絶ムックリ」

土曜日, 3月 2nd, 2013

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木曜日から始まった「うさと展」inまほろば厚別店。

今日2日(土)が最終日で、明日はありません。

広いスペースに沢山のうさとが並んでいて壮観ですよ。

今、ヤンジー&アグネスさんの助っ人が阿寒湖からいらしています。

旧姓床(とこ)さん、郷右近(ごううこん)富貴子さんです。

「阿寒の吉永小百合」と言われています(私が言いました)。

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今、近代美術館で「アイヌアート展」が開催されていますが、

そこに出品されているあの床ヌプリさんとは親戚で、やはり芸術の家系なのでしょうか、

お姉さんとデュオを組んで音楽活動をされています。

ちなみに、彼女は阿寒湖で「アイヌ料理の店 喫茶 『ポロンノ』」を

ご主人と一緒に開かれています。

http://www.poronno.com/

 是非、お立ち寄りください。

初日、訪ねた時、ムックリを演奏してくださいました。

それは見事なもので、「これが、本当のムックリか!」と心底驚いてしまいました。

 そこには倍音がはっきりと聴き取れ、通奏低音と旋律が二重に、

明らかに鳴っているではありませんか。

単純な一本の竹細工で、これほど高度な技法と音楽性が

発揮できるとは、民族音楽は素晴らしいですね。

是非、厚別店二階にお越しください。

また、来月はお姉さんが本店二階でお手伝いしてくださいます。 

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「徐福祭」と「蓬莱の国」

木曜日, 2月 28th, 2013

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9日(土)、富士吉田小明見で開催された『第一回 富士徐福祭』。

参加予定でしたが、急用のため取り止めで、次回に見送ることになりました。

しかし、森下自然医学の山司氏、CI顧問の田中愛子先生、声楽家の松本愛子さん、

そして、甲府からは増川女史等が参加されて、場を盛り上げて頂きました。 

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山司氏より沢山の資料を贈って頂き、大変勉強になりました。

本場中国は元より韓国の研究者が多数本を出版しております。

また国内でも各地で多くの研究家や研究発表があることに驚きます。

実際、松本女史から戴いた、中国から見た日本地図。

全く逆さになっていますが、反って渡航する必然性や可能性が見えてきます。

逆転の発想、たしかに逆転地図で新たなる発想が沸いて来るから不思議です。

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縄文から弥生への移行、稲作文化を開いた先人の遺功。

日本の大恩人なのですが、日本史では認めていません。

日本人の血の中にも彼の血が流れていると思うのですが。

これを機に、日中友好の架け橋になって

両国の良き関係を築いてくれればよいのですが。

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 福岡正信翁は、徐福の子孫という話をしましたが、

以前、翁を招いて、徐福のオペラを上演したそうです。

徐福が夢見た蓬莱の国・日本。

その「蓬莱の国」という題名で、翁が歌詞をつけて、無為自然の歌を作っています。

ご紹介します。

【蓬莱の国】(原詩:福岡正信)


(時)
川は流れて人去り来たる会うは別れのはじめとか
時は流れも進みもしない始め終わりはなきものを
出会った今が久遠のときか過去も未来も夢の夢
森の泉は枯れはせぬもの二人の愛はいつまでもアイヨーツ!一
ヤッコラサエンコラサヤッコラサエンコラサ(くり返し)
おまえ百までわしゃ九十九までともに自然にかえるまでここが蓬莱めでたやな


(空)
雲は流れて青空たかい人の運命は風まかせ
空は広くも小さくもならぬ西や東はなきものを
胸をあわせぱ心もひとつあなた私の国じゃない
育てるものはただひとつだけ扶桑の森よ天にまでアイヨーツ!
ヤッコラサエンコラサヤッコラサエンコラサ(くり返し)
天にそびえる扶桑の木々が世界の国の橋渡しここが蓬莱めでたやな


(色)
夢をさがして旅には出たがどこへ行こうかいずこにや
あなた運んだ五穀の種が瑞穂の国のわが命
豊年万作お天道まかせ私あなたの胸まかせ
自然にかえる全てを捨ててここはこの世の桃源郷アイヨーツ1
ヤッコラサエンコラサヤッコラサエンコラサ(くり返し)
野菜花咲き木の実もたたわ五穀豊穣時知らず
ここが蓬莱めでたやな


(無)
浜の足跡どこまで続く波にあらわれ消えてゆ<
浜の千烏に尋ねてみたらわたしゃ知らぬと鳴くばかり
愛はひとすじ変わらぬものよ寄せてはかえす波の音
潮の流れに運ばれてゆく粘土団子の芽吹くところよ大自然アイヨーツ!
ヤッコラサエンコラサヤッコラサエンコラサ(くり返し)
何もないのだすべてがあって世界ひとつと歌いあうここが蓬莱めでたやな 

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つばらつばら・・・・・・

水曜日, 2月 27th, 2013

業者の方から戴いた銘菓が、

何とも床しいので、そのしおり書きを添えますね。

京都の鶴屋さんのその名も「つばらつばら」。

しみじみと・・・・・・という意味合いだそうですが、いいですね。

大伴旅人の歌ということ、そのふるさとを思う

「ふりにしさと」という語感、

「思(も)へば」と「思ほゆるかも」の畳みかけ、

そして「つばらつばら」の聞きなれなくも、聞いたことのあるような、

そんな懐かしさがいっそう、この歌を遠くにはこびます・・・。

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浅茅原(あさぢはら)つぶらつぶらにもの思(も)へば

      故(ふ)りにし郷(さと)し思ほゆるかも

                  大伴旅人 (万葉集 巻三)

 万葉歌人大伴旅人が、大宰府長官として九州に

赴任したとき、「つぶらつぶら」すなわち、しみじみと

物思いをしていると、故郷の都のことがあれこれと

心に浮かんでくると詠んだ歌です。

「つぶらつぶら」は、しみじみと、心ゆくままに、

あれこれと、という意味の万葉の言葉。

銘菓「つぶらつぶら」は、その心を汲みまして材料を

吟味し、丹精をこめて謹製いたしました。

                        鶴屋吉信

超絶技巧!チェンバロの妙技

日曜日, 2月 17th, 2013
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先日の福田直樹さんのチェンバロ演奏とレクチャーの一部を公開します。

例の神秘の「バッハコード」の部分は、入っていません。

Bachのインベンションやパルテータ・・・・

これほど巧みに弾きこなす演奏者は世界でも少なかろうと思います。

対極にあるモーツアルトの「トルコ行進曲」、

そして、バッハの「ゴールドベルク変奏曲」のカノンを最後に演奏会を閉じました。

素晴らしい閃きと叡智と演奏をありがとうございました。

また、みなさまとともに巡り会えますことを・・・・・・。

(今日、小樽で雪明りのお祭りで、3時と4時から福田さんの演奏会を開きます。

是非、ご参加ください。)

 

王羲之の真蹟、発見!!

土曜日, 2月 16th, 2013

王義之1

王羲之といえば『書聖』、究極の書家であり、理想の文人である。

4世紀東晋時代、1700年も前で、日本は弥生時代、この頃の字跡はない。

王羲之の真筆は無く、多くは今で言うコピーであり、

それは双鉤填墨という精密な模写本で、

外見上は真筆とまったく区別できないほどだ。

拡大鏡によって初めてそれが複製であると分かるほどの細密さで、古人の技の凄みを知る。

小野道風筆と伝えられていたものが、実は王羲之の模写本、「大報帖」であることが判り、

新たな発見とされて、東京国立博物館に今、展示されている。

千何百年もの時を経て、書聖の風韻に触れる感激も一入であろう。

観たいものである。

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若き頃、日課として下の『蘭亭之序』を臨書して止まなかった。

その風格と知性、その技量に圧倒され沈潜していった。

空海の最澄へ宛てた書簡「風信帖」は、悉く王羲之の影響を受けていた。

いわば、ほぼ20世紀を隔てても、彼ほどの大家が出現しなかったということ、

紀元前後に輩出した聖人群と人物像のスケールと深さ。

再びと、その黄金時代は人類史にやって来ないのだろうか。

そんな意味でも、生身の眼で、その筆跡を観て、

遠く太古に思いを馳せるのも、悪くはないのではなかろうか。 

王義之3

 

 

 

王義之4

 

無事開催さる

金曜日, 2月 15th, 2013

パンフレット-1

2日に行われた「福岡正信生誕百年祭」は盛大に、成功裡に終えたとの報告が、

主催者の矢島三枝子女史から届きました。

その讃嘆のメッセージは国内外から集まり、福岡先生のお徳と功績が、

未だに世界に影響を与え続けております。

この『無の哲学』が今後の世界の行く手を照らす光になりますことを。

 

これも奇縁でしょうか、今回主催者・石多エドワードさんが、

何と以前に、福岡翁を呼び、徐福劇のオペラを創作発表したことがあったそうです。

富士古文書には、徐福の家系図の最後が、福岡家だけが連なっていました。

 1週間後に、富士山麓で「徐福祭」が開かれるのも、何かの奇縁ですね。

 

パンフレット-2

バッハ・コード

木曜日, 2月 14th, 2013

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昨夜は、歴史的ワンシーンに遭遇した!という興奮でした。

何故、もっと力を入れて、みなさまをお呼びしなかったか、と悔いが残るコンサートでした。

これは、これは、すごい!

なにがすごいかって、バッハの曲のアナリーゼ(分析)で、古今東西未だ、だれも解釈していない

未知の領域を福田直樹さんが、押し開いたという歴史的にもすばらしい内容で、

参加者のみなさん驚きと感動でいっぱいになりました。

詳しいことは語れないのですが、私はすぐあの「ダビンチ・コード」を思い出し、

この理論は「バッハ・コード」と呼ばれるだろう、それほど重要な意味合いを持つだろうと確信しました。

バッハの信仰と使命と技術と意思が溶け合って、あの作品群を作るわけですが、

その一つ一つに重要なメッセージが隠されていたのです。

これには、興奮しました。驚きました。

福田さんが、一日も早く著作で、世界に発表して欲しいと思います。

きっと世界的な一大センセーショナルな事件になると思います。

その手がかりが、世界で最初の『有理和音』理論の発表です。

まほろばで取り扱いの福田直樹演奏CD『孤高の輝き』に、その理論書が付いて来ます。

 

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