まほろばblog

Archive for the ‘漁業’ Category

発酵仮面、大獅子吼!!

月曜日, 4月 15th, 2013

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先日の佐藤水産主催の小泉塾。

昨日の道新に内容の一部掲載されました。

天然鮭と養殖鮭の違いの実態を、もっと日本人は知るべきです。

また迫ったTPP交渉に対して、先生も大反対、

これは第一次産業の崩壊になると絶句されておられました。

小泉武夫先生、北の魚と土の話

日曜日, 4月 7th, 2013

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6日(土)、佐藤水産ホールで、小泉武夫先生の文化塾が開かれ、

「天下無敵の北海魚介」と題した講演会が行われた。

北海道の魚介類の豊富さ美味しさを語り尽くしたその語り口は

抱腹絶倒、みな笑い転げる楽しさで、自ら料理される先生ならではの内容。

TPP問題に言及するや、自給率が17%にまで落ち込むといった農水省の報告も伝えられた。

また鯨問題では、今若者たちに好まれ、

あれほど貯蔵された鯨肉が底を突くほどまで消費されているという。

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また、次々と出版される先生の本は、驚くばかり。

中でも黒田征太郎さんの絵による、絵本『土の話』はすばらしい。

阿武隈弁で語る土自身が、放射能のことであれこれ訴え、

最後は、自分たちがその放射能を清めて、去っていった人々を、

再びと取り戻す、といった内容。

それは、土中微生物の働きによるもの。

内容は発酵学者・小泉先生と科学者仲間の立証を元に筋立てされている。

未来に希望と夢を抱ける内容。

そして訥々とした方言が、何とも言えない真実味を伝える。

 

 

 

土の話

 

昆布の起源とTPP

木曜日, 3月 21st, 2013

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TPP参加は、第一次産業を直撃する。

特に、北海道は1.6兆円の損失、雇用は11万人減の予測。

なかなか実感は今から持ちにくいが、漁業を見ても、

輸入規制が外れた冷凍魚介類などの雪崩のような解禁は、

一層の漁業の衰退や漁民の離職を生むのは、時を待たないだろう。

上の記事にある昆布なども良い例で、例えば、オーストラリア・ニュージーランドなど、

海藻類を食さない国の海浜は最上級の質、無尽蔵の量の昆布などで溢れており、

それを輸出されたら、北海道のそれは、ひとたまりもないだろう。

老子の『小国寡民』の思想哲学からしても、必ず将来悔いを残す。

下の「水産新聞」の北海道の昆布の起源を見ても、実に2千万年前のロシア極東という。

長い年月をかけて、ロシアから時計回りに羅臼、日高、茅部、利尻・・・・・

と環境変化の要因によって形態的な特性種が分化した。

地域地方によって異なる味わいの豊かさ、深さ。

それが、外国種によって駆逐されれば、固有の食文化は、

日本のあらゆる文化へ影響を与えるであろう。

浅はかな経済優先のそれは、計り知れない禍根を生む。 

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最高級!江差産「黒打のり」

土曜日, 3月 16th, 2013

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日本一の江差追分、それは青坂満・大師匠であります。

その江差町のかもめ島に先生の家が一軒だけ瓶子岩の海岸前にポツンとあります。

まさに孤高の存在に相応しく、住まわれる所も孤高でありました。

そこの石灰岩層は、昔から天然岩海苔の名産地で知られ、他の追従を許しません。

今回、この「幻の岩海苔」と言われている「江差の黒のり」がまほろばに入荷しました。

生産量が極めて少なく、味わいがことのほか深い、江差追分のようなこの海苔を

ご賞味くださいませ。

 

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 ・・・・・・・「檜山漁業協同組合」さんからのお知らせです・・・・・・・・・

 

当店では、今まで食べたことのない漁師の手作り本物の『天然のり』江差の黒のりを 

全国の皆様に食べていただきたく、今回ご紹介させていただきます。

価格を見てびっくりされた方も多いと思いますが、

召し上がっていただければ必ずナットク!!の一品でございます。

黒のり(岩のり)は、1月から2月の寒い時期でなければ取ることが出来ません。

1月から2月の一番海水温の低い時期に少しずつ成長しているのです。

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 寒い時期に取り、寒い所での下作業、寒い風での乾燥させるため、

地元では寒のり(かんのり)とも呼ばれています。

一般的に販売されているのりは味付けや特殊加工がされておりますが、

江差の岩のりは、味付けは一切してない「無添加」商品です。

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 のりは海の野菜とも言われ、美容にも良く、ビタミン類、鉄分、カルシウム、

ミネラル、食物繊維等が豊富に含まれています。

低カロリーなのでカロリーが気になさっている方も、気にせずご賞味いただけるでしょう。

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 さて、今回なぜ江差の黒のりかと言いますと「江差町」の観光名所でもある「かもめ島」、

この裏側周辺にたくさんの「岩礁」がありその「岩礁」に隙間なく付いている「のり」

この昔からある自然の千畳敷(せんじょうじき)が採取場所になります。

のり採取場所に着きますと岩礁の匂いいわゆる磯独得の香りがいたします。

さらにこの香りがのりに極上の風味を出しているのです。

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 これに昔ながらの「漁師」の「技術」

この二つの要素が合わさって初めておいしい極上「のり」が出来上がります。

天然の香りと味は、ほかではなかなか賞味できません。

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 「漁師」の「技術」とは、出来上がるまではすべて手作業!

取る作業も削り取るのではなく、「摘み取る」写真をみてもらえばわかると思いますが、

特殊な道具を使い丁寧に手で取り上げます。

この時も辛い姿勢の中、色とツヤが良い品質の物を選びます。

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 取り上げられたのりは不純物をきれいに取り除き、洗いをします。

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  そして食べやすいように「打ち方」をはじめます。

この時も天候や気温をとても気にします。

ものすごくしばれのキツイ日を選ぶのです。

出来が左右される大事なポイントだからです。

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 この「打ち方」も決して機械などは使いません。

機械を使うと味が落ちてしまうので江差の漁師さんはみんな手で打ち作業をします。

のりを刃物などで細かくみじん切りにするのですが、

あまり打ちすぎると味がおちてしまうので丁度良い打ち方も

漁師さんの長年の勘がものをいいます。

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 打ち上がったのりをすだれに乗せ型枠をあわせて敷き詰め水を使い均等にします。

さながら紙すきのようです。

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 型枠をはずし、すだれのまま寒風で干し上げます。

この時、外の氷点下でのりは一度凍結し、

これがちぢみを防ぎ綺麗に仕上げるコツなんだそうです。

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 乾燥してすだれから慎重に剥がしてからも一枚一枚自分の目でチェックします。

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 10枚ずつ袋に入れ、ようやく出荷出来るのです。

袋と言えばこの袋、紙製なんですけどナント!

50年以上変わらない袋のデザインなんだそうです!

なんとも言えない質感で人気があり、

この袋を目印に店舗でお買い求めいただく方も多数いらっしゃいます。

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 とにかく寒い中でのひとつひとつ丁寧な手作業、

でも寒いからと言ってストーブなどは一切着けません。

この苦労があるからこそ極上品が出来上がるのです。

作り手の手間がこれほど感じられる美味しいのりは味といい、

香りといい、どこを探しても味わえません。

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本当の本物をお求めの方、あなたの舌で江差の海を感じてください。

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『江差の黒打海苔』

1袋 (大判10枚) ¥3.980 2枚(大判) ¥890

千葉産直さん!

日曜日, 12月 30th, 2012
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この年末大売出しに、千葉からお越しになった千葉産直の富田専務。

実は、この動画は昨年のもので、3:11の生々しい現地の報告が聴こえます。

当時、絶望視された三陸の海産物。

正直、生産者を思い、消費者を思えば、何のコメントを発することも出来ない立場に居た。

だが、半年、さらに2年になんなんとした年末、彼の忍耐が遂に実を結ぶ結果になった。

着実にデータを積み重ね続けた結果、基準値以下のみならず、

安全性が証明されたことは、本当にうれしいことだった。

それは単に食せるのみならず、当地の産業の復興、生きる場が確保され、

これからの生活の希望が出て来たことは、これほどの歓びはない。

海の表層部、中層部では、ほとんどの放射性物質が検出されない、という。

ことにぶり、鮪、カツオなどの中大型回遊魚、さらに青み魚のいわし、さんま、サバなどは、

高速で高中層部を走るので、セシウムなどは検出されない。

そして、今年のいわし、サバなどの出来が近年にないほど上等で、

実に驚嘆すべき旨さなのだ。

こういう缶詰めがありうるのか!と思われるほどの出来。

あのB・Cグルメ大好き小泉先生をして、大絶賛の千葉産直の缶詰め類なのだ。

千葉産直さんの真摯な姿勢、真剣な取り組みには、実に頭が下がる。

このような生産者に支えられて、今日のまほろばがある。

細密なデータの収集や見解等その様子を、千葉産直さんのホームページからご覧下さい。

まほろばは、これからも千葉産直さんを応援して行きたいと思います。

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http://www.e-tabemono.net/ (千葉産直HP)

手塩紅鮭「縦塩仕込み」入荷中!

水曜日, 12月 12th, 2012

今年も、塩鮭のシーズン到来しました。

「手塩紅」売れ行き、順調です。

秋鮭は不漁に関わらず、南千島沖の沖獲り紅鮭は例年並みの漁獲。

現在、家庭では出刃包丁が姿を消し、鮭1本が捌けなくなりました。

そこで、今や「姿切り」が主流になって来ています。

目利き腕利きの加藤さんに依頼の塩漬け完了して、

今は出荷を待つばかりです。

味は絶品、みなさまに悦ばれています。

まほろば歳末ギフト#11『紅鮭ルイベ』

水曜日, 12月 5th, 2012

春一番、ロシア・南千島沖で「流し網漁」で取れた北洋紅鮭。

この急速冷凍した生紅鮭を、まほろばで、ルイベ用に加工処理しました。

一般のルイベは、秋鮭や養殖物や鱒が多いのですが、

何と言っても、紅鮭は脂質が高く、旨みも鮪のトロのようで美味です。

是非、年末、正月には、この「紅鮭ルイベ」をご堪能下さい。

『刺身用・紅鮭ルイベ』 100g ¥260

まほろば歳末ギフト#10 『紅鮭ハラスセット』

水曜日, 12月 5th, 2012

カッパリバー産『紅鮭ハラス』 500g×3袋  ¥2.800

  

アラスカにあるCopper Riverは全長が500キロ近くある川で、

この長い川を産卵のために遡るのに必要な栄養をたっぷり体に溜め込めます。

その途中では餌を食べません。

激流のカッパリバーを溯るため、通常のアラスカ紅鮭7%程度に比して12%以上もの粗脂肪率があります。

 ソックアイサーモン(ベニザケ)漁が解禁になると、獲れたサーモンはシアトルから日本に送られて来ます。

しかも、その最も脂の載ったハラスの部分だけを切り落として詰めました。

これは、みなさまに喜ばれる逸品に違いありません!!

そして、ここにあります!!!

限定100袋

まほろば歳末ギフト#9 『氷温乾燥一夜干しセット』

水曜日, 12月 5th, 2012

昔から猟師町で見られ、格別に美味しいと言われている

『寒干し』を人工的に再現した技術が『氷温乾燥技術』です。

0℃以下で魚が凍る直前の低温でゆっくり水分だけを取り除くので、

魚自体の細胞を壊すことがないので、出来上がった干物は、

ゆっくりと柔らかく、より生に近いしっとりした製品になります。

冷凍表示と冷蔵表示あり(解凍後10℃以下で解凍日を含め5日間(D+4)以内)。

お歳暮ギフトセットとしてまほろばで扱います。

事前のご注文を賜ります。

(個別売りはできません。)

氷温乾燥「開きホッケ」 300g

氷温乾燥「なめたかれい」 250g

氷温乾燥「宗八」 2枚180g

氷温乾燥「開きサンマ」 2枚

氷温乾燥「つぼだい」 240g

氷温乾燥「姫たら」 200g

氷温乾燥「にしん丸干し」 2切200g

氷温乾燥「開ききんき」 200g

氷温乾燥一夜干しセット

 Aセット  8種類         ¥6.800

  (「開きホッケ」「干しなめたかれい」「干し宗八かれい」「開きさんま」「つぼだい」「姫たら」「にしん丸干し」「開きキンキ」)

 Bセット  7種類(きんき抜き) ¥3.800

  (「開きホッケ」「干しなめたかれい」「干し宗八かれい」「開きさんま」「つぼだい」「姫たら」「にしん丸干し」)

まほろば歳末ギフト#8  『御料昆布』

月曜日, 12月 3rd, 2012

 

「古くから朝廷や将軍家に奉納してきた南かやべ白口浜でとれる真昆布は、

上品な味わいと澄んだ出汁がとれ、高級加工品にも使用されています。

この昆布は昭和十一年に天皇献上品を出荷した竹原家が

目利きをして調達した一等級などの上級品を、

切らずに丁寧に折り込んだ花折昆布です」。

その竹原家の子孫、竹原一寿氏。

20年以上前からのお付き合いで、この昆布では最上の出会い。

その献上昆布の前浜の網元としての写真も現存して、

竹原さんもいよいよ古巣に帰ったという感じです。

きっとご先祖さまが呼び寄せたのでしょうね。

「美味しんぼ」にも載った「白口浜献上昆布」。

竹原さんを通して、普及したいと思います。

多くは、関西関東の高級料亭などに出荷するもの。

それに比して、お値段はお安いと思います。

 

 

函館茅部 白口浜 天然真昆布 『御料昆布』

                       300g ¥5,000