昨秋、福田君がまほろば農園で栽培収穫した珍しい豆。
その名も「ツタンカーメン豆」。
最近、王の顔が復元されたニュースもありましたね。
この豆で、今冬仕込むまほろばオリジナル醤油の原材料に使います。
その他、珍しいところでは羊羹材料の高級豆『銀手亡』、
そして『黒小豆』と言ったところです。
先の『ツタンカーメン豆』について解説します。
【ツタンカーメンのエンドウ】
ツタンカーメンのエンドウ豆は、発掘された副葬品の中から発見された。
古代エジプト人が食べたであろうエンドウ豆を持ち帰ったカーター氏は、発芽、栽培に成功した。
その後、数国にわたり、栽培が続けられた。
日本には1956年、米国から水戸に送られてきた。
その後、古代ロマンの夢を託したエンドウは、
主として小学校、教育センターを介して広がった。
毎年、ワインレッドの花を愛で、エンドウ赤飯を味わいつつ、各地にロマンの輪を広げてきた。
ツタンカーメンのエンドウは、日本で栽培されている種とは異なり、
古代エジプト産で、エンドウの原種と思われる。
背丈、茎、葉、豆の形、色は、普通種と同じである。
花の色は、ワインレッドでたとえようもなく美しい。
さやの色は紫で、花、さやの形は、普通種と同じである。
エンドウご飯を炊くと、はじめは普通のエンドウご飯と変わらないが、保温すると、
あら不思議、徐々に赤飯に変わるのである。
味は、普通のエンドウご飯と変わらなく美味しいが、色の変化がロマンを醸しだすロマン味である。
ワインレッドの花、さやの紫、エンドウご飯の不思議さは、古代ロマンにひたることができる。
古代エジプトから時空を越えて現代に伝えてくれた人々に感謝し、
古代ロマンの輪を広げたいものである。
「銀手亡」
「黒小豆」