先週20、21、22日の3日間、寺田本家のある千葉県神埼町に、家内と二人で行ってきました。
映画館での上映、DVDの販売をせずに、各地の自主上映で、約10万人も動員した
「降りてゆく生き方」5周年のイベントが開かれるからです。
プロデューサーの森田貴英さんの主導で、曰く言い難い、とても実りのある会でした。
当初、ゲストに招かれましたが、来週から始まる創業30周年記念準備のために、ためらっていました。
しかし、直前になって、やはりどうしても参加せねば、という気持ちになって、
駆り立てられるように、札幌を立ちました。
結果的には、正しい判断だったことが、途中から理解できました。
発酵や自然栽培や食関係、或いは多くのそれに関連した企業人、研究者、報道人といった
多彩な顔ぶれの中で、「降りてゆく生き方」によって醸される不思議な時空に触れたことは
かけがえのない経験であり、未来に希望を持てる扉に立ったような気がしました。
それと、10月に開かれる「まほろば創業30周年記念行事」を
森田さんと一緒に実施するを決意したこと。
その意義に確信を得たことは、大きな収穫でした。
(まだ、正式ではなく変更があるかもしれませんが、小さく発表します。
みなさんの予定に入れててください。
10月12日(日)前夜祭・・・旧コバワールド。『里山まつり』出店やコンサート
10月13日(月・祝)・・・ポルト。小泉武夫先生講演会、「降りてゆく生き方」上映会、パネルトーク)
寺田本家で行われた前夜祭。
主演の武田鉄也さんを中心に輪を囲み、日本全国から寄り添った名士を一同に介してのトーク。
チョコレート世界大会でグランプリを受賞した三田でエスコヤマを経営する小山進パテシエ。。
ベトナムで出合った酸味の効いたチョコに味の可能性を感じ、新たなる世界の挑戦を思うなどの創造性。
あのスクエア・ワンやセーラ・カミングスさんで御馴染みの長野県小布施町「桝一酒造」の市村次夫さん。
日本のまちづくりの第一人者でもあり、日本一の人気スポットに育て上げた力量は、素晴らしい。
そんなすぐれた賢人の寄り合いに、いささか驚き、素晴らしい人達が次から次へと紹介され、会は盛り上がる。
そんな対話を当意即妙に受け答えする武田鉄也さんにも、ビックリ!!
あの金八先生や龍馬や海援隊から想像する彼ではなく、
実に謙虚で思慮深く、知識の豊富さには舌を巻くものがありました。
それに加えて話術の巧みさや声の深さ、テレビではお目にかかれぬ側面でした。
ことに、漢字学者の白川静先生が大好きで、漢字の知識や薀蓄もスゴク、また
日本は中国・韓国以上に東南アジアの影響が大きい、と。
あの国菌のコウジカビは、メコン地帯からの来たものだと力説。
醤油の起源は、宋で修行した鎌倉時代の僧、心地覚心が伝えたのだとか。
とにかく、なんでも詳しく、面白い。
ラジオのDJ「今朝の三枚下ろし」での真剣勝負が、この結果を生んだ一因では。
私が、白川さんのことなど話すと、妙に話が合って、急に親近感を覚えたのが嬉しい。
不思議な邂逅に、この映画「降りてゆく生き方」の新たなる可能性を思わずにはいられなかった。