まほろばblog

Archive for the ‘「倭詩/やまとうた」’ Category

余情残心・・・・・

土曜日, 8月 29th, 2015

パラペット2013秋 A4

今季の紅葉の写真に「余情残心」と書き添えた。

本来、余は「餘」と書くべきも、四字混み合って抜きがない故に、簡略とした。

この余情残心、ことに残心は、日本精神の美学を指すように思う。

さらに、茶道において、ことづけが際立つ。

 何にても 置き付けかへる 手離れは

            恋しき人に わかるると知れ

(茶道具から手を離す時は、恋しい人と別れる時のような余韻を持たせよ)

 

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この千利休の道歌にあるように、所作の後にも連続しているかの如く心を遺せよ、と。

見える動きのみが所作ではなく、見えざる静の時間も含めて、所作とする。

いわば、静動一如の思想実践体系が躍如として言い尽くされている。

それを、裏打ちするように、かの井伊直弼が「茶湯一会集」において、その消息を伝えている。

「客が退出した途端に大声で話し始めたり、扉をばたばたと閉めたり、

急いで中に戻ってさっさと片付け始めたりすべきではない。

主客は帰っていく客が見えなくなるまで、

その客が見えない場合でも、ずっと見送る。

その後、主客は一人静かに茶室に戻って茶をたて、

今日と同じ出会いは二度と起こらない(一期一会)ことを噛みしめる。

この作法が主客の名残惜しさの表現、余情残心である」と述べている。

 

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日本舞踊における残心は、何と言ってもあの地唄舞・武原はんさんの「ゆき」を見れば了解される。

残心は、主に踊りの終わりに用いられ、それが欠けると「仕舞いが出来ていない」ともいわれる。

最後まで気を抜かず、手先足先まで神経を行渡らせ区切りの「お仕舞い」まで踊る事を指す。

だが、それは単に、終りのみならず、終始、心を遺す余香が漂うように、踊ることであろう。

 

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  折りえても 心ゆるすな 山桜

           さそう嵐の 吹きもこそすれ

(桜を手に入れたと油断するな。嵐が吹いてしまったらどうするのだ)

 

武道において、技を決めた後も心身ともに油断をしないことをいう。

たとえ相手が戦闘力を失ったかのように見えてもそれは擬態かもしれず、

隙を突いて反撃が来ることが有り得るからだ。

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空手・弓道・居合道などは、「かた」で身構えて、相手との間合い、反撃を考慮する。

技の前、行う最中、終えた後、一貫して持続される精神状態を、残心と呼ぶ。

 

弓道では、矢を射った後も心身ともに姿勢を保ち、目は矢が当たった場所を見据えること。

剣道では、相手の攻撃や反撃を瞬時に返すことができるよう身構えていること。

残心がなければ技が正確に決まっても有効打突にならず、無効とされる。

流派によっては、前心通心残心を説いている

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要諦は、一貫して精神をゆるがせにせず、時空に満ちさせるをいうのであろう。

天地一杯の我をもって、ことに当たる。

そこに、少しでも自我の念が入ると、一切のことごとが崩れてしまう。

これは、何も武芸に限ったことではなく、日常茶飯事にもある。

「余情残心」、なかなか手ごわい言葉である。

 

 

「今野 華都子の今日もくもりのち晴れ」に

金曜日, 8月 28th, 2015

 心の美容家・今野華都子さんとお会いしたのは、10年前であった。

ある親しい知人が、彼女をお連れした時、不思議なオーラーに包まれていた。

エステッシャンとして世界一になられたお話や

菊理姫や大和姫の魂との交流などこの世のものではなかった。

それから、鳥羽の有名ホテルを再建させるなど、

あれよあれよという間に、日本でも名を馳せられた。

その今野さんが、ラジオ番組を持たれ、先日収録に起しになった。

何とも釈迦に説法の感で恐縮、どうなるものかと思った次第。

今月26、来月2、9日の3回にわたり、放送されるそうです。

既に放送済みのものも、聞けるとのことです。

今野先生

ラジオ放送「今野 華都子の今日もくもりのち晴れ」

http://www.hidanet.ne.jp/~hits…/kumori-hare/…/kh20150826.mp3

今日のゲストは知る人ぞ知る北海道にこの人有り!

自然食品店「株式会社まほろば」宮下周平社長社長です。

宮下さんは高校生の時、

数学者岡潔と小林秀雄の対談本「人間の建設」を読んで心の扉を開きました。

その中でも「人生で最も大切なものは情緒であること、昔を懐かしむことが大切です」

という言葉に感銘を受けます。

それ以来奈良の地をスタートに選び、自分の生き方を求め放浪の旅が始まります。

そして「無」「空」を大地の中で実現していく自然農法を始められます。

その中継地点として30年前 古事記にも出てくる「まほろば」

という名前の自然食品を扱うお店をつくることになります。

宮下周平さんのお話の中には、求め続け 妥協しないで、

そのように生き続けた人だけが持つメッセージが声に言葉にこもっています。

どうぞお聴きください!

ー2015年8月26日放送ー

http://www.hidanet.ne.jp/~hits…/kumori-hare/…/kh20150826.mp3

株式会社まほろば

http://mahoroba-jp.net/index.html

 今野 華都子さんの写真 

 

 

専務、古稀!

金曜日, 6月 26th, 2015

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来週から、いよいよ31周年目の大売出しが始まります。

この30年間、みんなと苦楽を共にして来た専務が、古稀を迎えました。

朝のミーティング、毎月みんなの誕生日を祝う会で、お祝いしました。

70歳を迎えるは、古来、稀であるといわれた昔に比べ、

老境は、まだまだ先である現代。

ますます活躍して欲しいものです。

30年間、がむしゃらに頑張って来たので、少し休んで、精気を溜めて、

また再びと、真新しい世界を切り拓いて行って欲しいと思います。

何はともあれ、これまでお疲れさまでした。

そして、ありがとう!!!

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古代のスピリット・・・・増川さんの新書

土曜日, 6月 6th, 2015

増川 本 6

現代の528Hz・伝道者、増川いづみさんの新刊書が贈られて来ました。

題して「古代のスピリットと共に《すべてを超えて生きよう》」。

ナホバのシャーマン、ホピのシャーマンから直接伝授された

大地と人間を繋ぐイノチ。

その《たった一つの生き方》を伝える貴重な一冊です。

増川 本 5

その中の第三部に『徐福伝説』の真実と題した鼎談が掲載されています。

森下敬一博士と増川博士、そして私の三人が徐福について、

もう一つの日本史について語ります。

どうぞ、お読みくださいませ。

増川 本 1

 

増川 本 2

 

 

「日本がもっと好きになる」本

月曜日, 6月 1st, 2015

日本がもっと好きになる本 1

 

昨日、札幌「木鶏会」の有倉さんと平野さんがお見えになりました。

随分、月例会に出席できずにいたので、久しぶりの談笑。

帰り際、平野さんが、「日本がもっと好きになる」本を数冊戴きました。

「あなたと健康」の主幹、東城百合子先生が巻頭言に一文を載せ、

「誇り高く生きた日本の歴史を伝えたい」と、愛国心の涵養を訴えています。

長く自然食運動を続けられた先生のお言葉を重く受け止めて行きたいと思います。

そうして、日本人の古き良き時代の精神性を取り戻して行きたいものです。

この冊子、数冊ございますので、お読みになられたい方は、差し上げます。

お申し出下さいませ。

日本がもっと好きになる本 3 東城日本がもっと好きになる本 4 よさ

日本がもっと好きになる本 5外国人日本がもっと好きになる本 2

 

1200年来の虫干し!!

月曜日, 5月 25th, 2015

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平安朝の木彫の菩薩像。

虫食いが激しく、触るごとに、ボロボロと木片が落ちてくる。

ある著名な収集家に訊くと

「それはそれは、そのままに修復しないで、

朽ち果てさせるのも自然ではなかろうか・・・・」

との託宣を戴くも、胸中穏やかならず。

そんな折、アメリカからエリカさんが、帰国されてのお土産が、

件の「シダーウッドのイノセンス」と「ホワイトセージ」。

「これだ!」と、これを焚いて、虫払いとばかり、

厨子を密閉して、薫香すること数日にわたった。

虫のみならず、千年の清めの儀式をしたような清涼感。

菩薩様より、私達の邪心凡身を清めて貰ったような功徳を頂きました。

 

菩薩虫干し 2菩薩虫干し 3

石走る・・・・・・・・・

金曜日, 5月 22nd, 2015

2012春ポスター [更新済み]

 

「石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも 」

(『万葉集』巻第八) 志貴皇子
早春の歓びの歌ですが、

島田さんが撮した小川のせせらぎの写真を見ると、この歌を連想します。

既に、初夏の時節に差し掛かっていますが、どうしても、

「石走る」が相応しいように思えます。

北海道は、季節の移りが、遅くなりますね。

 

今野華都子さん来訪

日曜日, 5月 10th, 2015

今野華都子さん訪問

 

今野華都子さんが、ヒョッコリ来訪されました。

珍しく私用での北海道。時間があったので、まほろばへ。

10年くらいのお付き合いですが、この間、あれよあれよという間に、有名人に。

世界エステコンクールでグランプリ、その後三重鳥羽のホテルを再建し、その後、

「致知」の全国大会や各地での講演や著作、旅行で大忙しの身に。

今、15万人のリスナーが聞くFM放送の番組を持っていらっしゃるということで、取材に。

最近「新釈古事記伝」の御本を出版されて全国講演のたびに。

そんな日本回帰の話の中で、今回の「麻、そして墨」の話に同調して感動してくださいました。

きっと、次のお話は、そんな流れで展開できればと思います。お楽しみに。

「大貫妙子 サッポロライフ」今日。

月曜日, 5月 4th, 2015

大貫トーク

札幌のコミュニティFM・三角山放送局にて、

大貫妙子さんと、㈱まほろば宮下周平社長を迎えた特別番組を放送します。

札幌との縁、札幌での暮らし、まほろばとのつながり。

大貫妙子さんが育てたあきたこまち入りの「へうげみそ」の話など

を伺いながら、リスナーさんからのリクエスト曲やおたよりとともに綴ります。

●出演:大貫妙子さん、宮下周平さん(まほろば代表取締役)

●聞き手:杉澤洋輝(三角山放送局)

●放送日時:平成2754()11()

   FM76.2MHz      DJ762「レコードアワー」にて放送、7:008:00と再放送17:0018:00

●提供社:自然食品の店 まほろば(西区西野53丁目1-1

http://www.mahoroba-jp.net/

 

インターネット放送で聴くことができます。

○パソコンでお聞きになる場合

http://www.sankakuyama.co.jp
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⇒サイマルラジオTOP⇒三角山放送局の「放送を聴く」をクリック
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武田鉄矢さんも「岡潔」論!

月曜日, 2月 23rd, 2015

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昨年6月、寺田本家の神崎で行われた「降りてゆく生き方」5周年。

その壇上で、岡先生の

「人生で最も大切なことは、情緒。それは、昔を懐かしむことだ」

ということばが、自分の人生の出発点です、と語った。

それが、きっかけだったのだろうか、同じ壇上にいらした主演の武田鉄矢さんが、

ラジオ番組「今朝の三枚おろし」に、『春宵十話』を元に岡潔先生を語られている。

 

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