おめでとう楽天、いがったね東北!
月曜日, 11月 4th, 2013「癒したい」監督発言に「涙止まらない」 仮設住宅に与えた底力
親族4人が震災で亡くなった同県東松島市大曲の中学1年、桜井悠君(12)も、震災の約1カ月後に選手の野球教室に参加した経験がある。嶋基宏捕手(28)からは「俺たちもがんばるから、お前たちもがんばれ」と声をかけられた。
3日の最終戦は自宅のテレビで観戦したが、「選手たちが避難所で言った言葉通りに最後まであきらめずに戦ってくれた」と感動した様子。桜井君は嶋捕手からもらった愛用のバットで素振りを繰り返しているといい、「今度は僕が成果を出したい」と力を込めた。
野球を1回から最後まで観たというのは、小学校以来ではないか。
兎に角、巨人・長島狂いの野球少年だったが、彼が引退した途端、
憑き物が取れたように、全く野球には興味が無くなった。
それは大相撲も同じで、初代若乃花が引退した時もそうだった。
勝負の前は、家の神棚でお参りするぐらい熱心だったが、
それ以来、相撲は大鵬が活躍しても、動かなかった。
生来、勝負事自体、あまり好まぬためかもしれない。
それが、どういう訳か、昨晩は休みと言うこともあって観戦した。
楽天にも、全く関心が無かったが、マー君の偉業にも心惹かれたのか、
とにかく、被災地東北に勝ってもらいたかった。
結果は、接戦で貧国楽天が王国巨人を倒したのだから、大したものだ。
地鳴りの歓声は、勝敗を超えた全国からの応援の声に聞こえた。
巨人は、控えて貰って良かったのではないか。
それは、東北の長い歴史の裏で、虐げられた負の想いを思うのだ。
大和朝廷による東北征伐、蝦夷(えみし)やアテルイの悲劇、
近くは戊辰戦争の会津など、多くの震災被災の爪痕も集中する。
そんな不毛で不幸な歴史を背負った東北が喜ぶ姿は我が事のように嬉しい。
賢治のふるさと、津軽のりんご、民謡などなど、
まほろばにも馴染みが深く、醸造では、殊のほかお世話になっている。
その北海道と「北の兄弟」が勝った事が、日ハム以上に嬉しい気もする。
これで、日本が元気になれば、本当に彼らに感謝だ。
今回は、勝ち負けや贔屓を超えた盛り上がりに涙する一人の日本人であった。