まほろばblog

Archive for 2月 1st, 2012

「無限ハート・お香立て皿」販売

水曜日, 2月 1st, 2012

https://www.mahoroba-jp.net/newblog/?p=1917#comment-167

昨夜、堀内洋子さんが、出来立ての作品を持って来られた。

「無限ハート・インセント・プレート(お香立て皿)」。

あの織部焼き、濃緑の釉薬など、さまざまな意匠は変化に富んで美しくも愉しい。

4mm、2mmと大小の線香の太さに応じられるよう、また灰が中心に落ちるよう工夫されている。

女性作家の感性だろうか、店でも女の人が「かわいいー」と歓声を上げている。

初心者にしては、中々のもの。

まほろばからデビューしたのもまた嬉しい。

これから、少しづつ数を増やしてゆく予定です。

中皿 ¥2.500   小皿 ¥2.100

わこチャン報告

水曜日, 2月 1st, 2012
2012.01.30 Monday
ボブ・サムも2/11!
 
 
大切な友人でもあり、通訳をさせて頂いたこともあるアラスカ、
クリンギット族の語り部ボブ・サム氏。

先日久しぶりに電話で話した時は、電話口に出るなり語り部の時のようなゆ~っくりした低い声で

「オ~ハ~ヨ~ゴ~ザ~イマ~ス」と相変わらずの茶目っ気ぶり(^^)

ボブ・サム今来日の初回イベントは2/11☆
昨年に続き、今年も奈良さんと日本を巡るようです。

偶然にも私の朗読会も、私にとって大切な人たちのイベントも2/11。

宮田雪監督追悼会@神戸、アルカトラズ島のサンライズセレモニー、そして更にボブまで!

ボブのサポートブログよりご紹介します。関東の方おすすめです☆

ともしびの巡礼2012 ボブ・サム&奈良裕之 in 東京

その昔、人が旅をするとき、荒野を安全に渡るためには自然に頼るしかありませんでした。

道しるべとしての太陽、月、星、それと自然についての智慧が、人間にとって最も大切なものでした。
自然と調和して生きることは、次世代の未来が安心であることを約束することでした。
旅の安全のために、シャーマンたちは祈り、歌い、感謝の気持ちを示して厄難を除けます。
目的地に近づくと、地平線上にはしばしばともしびが見られました。ともしびは旅人にとって、
その土地に食べ物と寝る場所があり、その地が安全があることの象徴でした。
今日では私たちの魂が、私たちが誰で、どこから来たのかを思い出させてくれるともしびの役割を果たしてくれます。
この先私たちが自然と調和して生きていけるように、私たちは音霊と神話をともに分かち合い、
これからも食べ物と寝る場所を求めて、安全を求めて、旅を続けていくのです。
ボブ・サム

■日時
2012年2月11日(土) 17:30開場 18:00開演

■場所
マスミ東京 スペースMURO
東京都豊島区巣鴨4-5-2
本社TEL 03-3918-5401
ショールーム直通 03-3915-4100
http://www.masumi-j.com/

■会費
5000円(定員50名・要予約)

■お申し込み・お問い合わせ
ワタリガラスの会
080-3501-5150
ravenfoundation@hotmail.co.jp

この<ともしび巡礼>昨夏はまほろばにも来ましたよ。地下の『無限心庵』が会場でした。

ボブが物語を語り、奈良さんが音を紡ぐ。2人の深いコラボが別世界へと誘いました。

まほろばの地下『無限心庵』を「最も素晴らしい場」と語ったボブ。
昨年の震災を日本で経験したボブは、東日本の被災者や被災地したのみならず、
母なる地球の汚染(海や大気、動植物)などにも心を痛めており、
語りの後クリンギット語で祈りを捧げていました。

実は、事前にボブから知らされていた日程は、

ちょうど私が札幌を留守にする期間だったのでボブとの再会を諦めていたのです。
ところが札幌に戻りまほろばを訪れた日が、
何と急きょ決まったまほろばでのボブと奈良さんの公演日!
「いや~さすがだね(^^)」と社長はじめ事務所の方に言われながら、
その日の予定を変更して参加する事に。

ボブ一行が到着し再会を喜んでいたら、ボブサイドから通訳を依頼して下さり

、これまた急きょ私が通訳担当に(^^)!

直前の依頼だったので、ほぼぶっつけ本番でした(^◇^;)

 ボブの通訳は以前にも経験があるので、大急ぎでザッと内容を確認!

でも、ボブのシンプルな魂の語りはスルリと私の中を通り抜けていくのです。

彼の思いを感じ、言葉をとらえ、来場されたかたの心と魂に向けて差し出す。

そんな作業なんです。
ボブの通訳。

大好きなんです。

心から。


(写真:先住民族サミット2010 WINアイヌ・愛知県立大共催 にて)

話がそれたついでにもう1つお話します。
実は、私が朗読を始めたのはボブの通訳をしたのがきっかけです。

ボブは物語を語るとき、先ず通訳担当者に日本語に翻訳された物語を読んでもらいます。
その後、ボブ本人が英語で語りだすのです。

数年前、友人の結城幸司さんが尊敬する語り部ボブを北海道に招きました。

その時、「通訳わこにやってほしいんだよね」と言ってくれたんです。

うれしかった

いろんな意味で本当にうれしかった

ボブとは初対面でしたが、2週間ほど同行して通訳や案内をしました。

クリンギット族のこと、物語のこと、ボブのこと、アイヌに対する思いや先住民族としてのいろいろ、
魂の話など、ボブは色々シェアしてくれました。
しっかりしたバックグラウンドがあってこそ、良い通訳が叶う事を彼は知っているのでしょう。

物語の翻訳をボブに先立ち朗読するにあたり、「棒読みは避けたいな」と強く思いました。

だって、彼の素晴らしい語り口、時に身振り手振りも入るあの臨場感あふれる魂の語りを何とかそのまま手渡したい!

その思いから、ボブに「私なりに感情をこめて読んでも良い?」と問うと

「わこの好きにやったら良いよ」との答え。

本番、ボブの語りを心に描きながら、日本語の翻訳文を読みました。

事前に書き込んだ句読点などを追いながら。ボブの語りの世界を追いました。

私の中にも響きわたる声が心地よく、朗読が好きになりました。

初回の後、ボブの世界観をなるべく伝えられたかな?と思っていた私に、

ボブは「君も語り部だね(^^)」と笑顔で言ってくれました。
そして、彼がかつて学んだという発声方法を教えてもくれました。

いつか、また何か心が震えるような物を朗読したい!そう思ったのです。

それから1~2年でしょうか。
あったのです。
心がぐいっと鷲掴みにされた本が。

それが今朗読している『生命の始まりから浄化の日まで~ホピ物語~』です。

冒頭にも書きましたが、私の今年初の朗読会と同日に、

私を朗読に導いてくれたボブ・サムの今年初語りの会があるなんて!

他にも深い繋がりのあるイベントが2/11にあります。

それについては、1/18のブログ2/11 神戸 札幌 アルカトラス島をご覧ください(^^)

「“現場”はコストではなく、バリューである」

水曜日, 2月 1st, 2012

      
       
 遠藤 功 (早稲田大学ビジネススクール教授、
        ローランド・ベルガー会長)

   『致知』2012年2月号
              特集「一途一心」より
       ────────────────────────────

私たちの周りにはたくさんの「現場」がある。
飲食店やコンビニ、スーパーなどの店舗、ホテルや病院など、
日常何気なく接しているところが、
企業の側からすると紛れもなく「現場」なのである。

この現場に内在する現場力こそが企業の実力であり、
現場力が強い企業ほど景気に関係なく成長・発展を遂げている。

ここで私が言っている現場力とは
「私たちは現場で一所懸命真面目に働いています」
というレベルの話ではない。

その定義は、欧米と比較するとより明確になるだろう。
欧米のマネジメントでは、現場は上から指示されたことさえやれば
それ以上は求められないし、下手をすると、
それ以上やるのはよくないこととされる。

日本企業は違う。

天然資源に恵まれない日本がここまで経済成長を遂げたのも、
現場の一人ひとりが自らの担当する仕事を
「もっとよくしよう」と自発的に知恵を出し、
改善・改良をしてきたからである。

それは製造業でもサービス業でもすべて同じであり、
現場の人材の質こそが日本の競争力のベースであった。

ところが最近、様相が変わってきた。
バブル崩壊以後、「失われた二十年」といわれるが、
何を失ったかといえば、現場力を失ったに他ならない。

なぜ現場力が失われたのか。

それは一言でいえば、現場を
「コスト」として考えるようになってしまったのである。

現場を単純にコストと捉えれば、
正社員ではなく非正規社員を増やすほうが安上がりだし、
外に出せる業務はアウトソーシングしたほうがいい。

そういう流れの中に、アメリカ的な管理思想も入り、
コンプライアンスを含め、企業の管理強化がなされた。

「現場が自発的に動いて、企業責任を問われるような
 失敗をされたら困る」

というわけだ。

そうして正社員が減った代わりにパート、アルバイトを雇い、
「マニュアルどおりにやってくれればいい」と考える。
九〇年代以降、こういう企業が増えたのである。

もともと日本は現場をコストセンターではなく
「バリューセンター」と位置づけてきた。

企業の価値を生み出すのは役員や本社ではなく、現場である。
であるならば、少しくらいコストが高くても、
それを上回る価値を生み出せばいいのだ。

その昔、日本は「資本主義」ではなく「人本主義」といわれた。
企業活動の中心には常に人があり、
人の能力を最大限に活かすことが日本経営の大きな特徴であった。

だからこそ懸命に社員教育を行ったし、終身雇用を約束した。
それに応えるように、現場の社員は会社にコミットし、
「自分の会社」として必死に働いたのである。

いつ首を切られるか分からないという状況で、
使命感や責任感をもって会社にコミットする人が生まれるだろうか。

人材はコストではなく、バリューである。
この原点に戻ることが、現場力を高めるための第一歩である。