まほろばblog

Archive for 2月 10th, 2012

TV「エコの作法」寺田本家さん

金曜日, 2月 10th, 2012

●BS朝日 エコの作法 再放送●
2月17日(金) PM10:00~10:54

 

写真家エバレットブラウンさんをナビゲーターに日本の発酵食品文化が紹介された

BS朝日“エコの作法”「麹×醸す」が再放送されます。

その中で寺田本家さんが紹介されています。ぜひご覧ください。
● 発酵食品は日本の古くから伝わる伝統の食文化。

特に「麹」を使った発酵食品には生活に欠かせない味噌や醤油が、そして日本酒が挙げられる。

保存食としての「麹」を探りながら、日本人の食とエコの関係に迫ります。  

 エコの作法HPはこちらから 

日本人は発酵という自然から学んだ方法で、自然からの恵みである食材を大切にして来たのです。

千葉県。利根川のほとり、香取郡。
創業300年以上の、寺田本家。
蔵ではたらくのは、6人の若き蔵人たち、みな、この蔵の酒造りにひかれて全国から集まってきました。
彼らがここにひきよせられたのは、失われた日本古来の酒造りをもう一度、今に甦らせるということ。
酒は手をかければかけるほど、美味しくなる。
目には見えないけれど、そこにいる。
微生物たちがちゃんと働くため蔵人は、ただただ その環境を整え続けます。
酒の一滴一滴を磨きあげるのは、蔵人たちの熱い思い。
小さな命の息吹を心の目と耳で感じて、酒をつくります。
目に見えない命を育てる蔵人たち。
その口から出てきたのは、自然への感謝と謙虚な言葉でした。
発酵の力は、時に人の有り様をも変えて行くのです。

女流仏画師 国井愉希子さん

金曜日, 2月 10th, 2012

厚別の石丸さん(以前まほろばで働いていました)が、今画に凝っていて、

洋画と仏画、二つながら修学されているという。

なかでも、「仏画の先生は、国井愉希子さんという女性でとても美人なので、

社長、是非会ってください」と、先日一緒に作品を携えて来店された。

確かに、美人でしかも若いのには驚かされた。

この方が、何故仏画を、しかもチベットのタンカを描かれるのか、不思議だった。

美術短大を出られたといっても、こんなカビの生えたような古色蒼然とした世界に

魅惑され足を踏み入れたというのは、やはり前世という世界があって、

向うから引き継がれ今在るのかな、と思ったりもする。

その精緻なタッチと、清浄な気が立ち上がる画面は、人をして聖化させるに違いない。

数年、ネパールの古都バクタプルで素晴らしい先生について、研鑽を積まれた。

仏教には、女人成仏や女人禁制という男尊女卑の風習があり、カースト制度のように厳しい。

だから、仏画を女性が描くということは、今まであり得なかったという。

それが、異国外国の女性ということで、その枠が何故か外され、入門が許されたのだ。

これも、時代の為せるわざか、チョッとしたキッカケが、人ばかりか、世界をも突き動かす。

国井さんの登場で、広く門戸が開かれ、文化の伝承を押し拡げるであろう。

彼女のこれからのご活躍を祈りたい。

お会いした即日で、まほろばでの個展と教室を開催されることが早々と決定した。

6月7日から11日まで「仏画個展」、(8,9,10日は「感謝デー」)、

11日に写仏教室を開く。

これを、キッカケに定期的に、開催されるようになるのかもしれない。

すでに市内各所でも、写仏・仏画教室を開かれおられるので、ご都合のつかれる方々はご参加ください。

先日、浜松大の高田明和教授が、「責めず、比べず、思い出さず」の本で、鬱の脱出法の一つに、

意外に、読経・念仏、写経・写仏、座禅などの仏教修行が、大脳生理学的にも、

極めて効果のあることを書いていらした。

仏画はきっと鬱積した心の暗雲を飛ばしてくれるのだろう。

面白いことに、この高田先生、著名な医師でもあり、

長寿、長生きには、肉を食べなさい、と生理学・栄養学的にも進言している。

まほろば食養理論と通ずるところがあるのだが、

ちなみに、チベットのラマ僧は肉食である。野菜が生産されないのだ。

かように、チベット仏教の仏画(タンカ)の背景には、混沌としたカオスの世界がある。

如来仏とダキニの男女交合図のタンカなどは、聖なる宗教としてビックリするのだが、

これには、陰陽の大調和、慈悲と智恵の融合、生死の祝福などの哲学思想が隠されている。

そんな意味でも、仏画を描くことで、この宇宙の深層を垣間見ることが出来る。

いわば、悟りへの扉が開かれるのであろう。

札幌の身近で、なかなか見ることも描くことも出来ないチャンスが今到来している訳だ。

是非、6月には、生の原画をご覧になってください。

また、購入も可、さらに、最終日には、描くことが出来ますので、今からご予約をください。

国井先生とも、ゆっくりお話しすることが出来ますので、お楽しみに。

「イレブンの心得」

金曜日, 2月 10th, 2012

      
 佐々木 則夫 (サッカー日本女子代表監督)

      『致知』2012年3月号
       特集「常に前進」より
         

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私は結構ずぼらな性格なものですから、
自分自身をチェックする項目として
「11(イレブン)の心得」というものをつくっているんです。

1、責任
 
  2、情熱
 
  3、誠実さ
 
  4、忍耐
 
  5、論理的分析思考
 
  6、適応能力
 
  7、勇気
 
  8、知識
 
  9、謙虚さ
 
  10、パーソナリティー
 
  11、コミュニケーション
 
 
の11項目で、これらのうち1項目でもゼロ、
もしくはゼロに近い値があれば、
その人に指導者の資質はないと考えています。

僕の部屋にもこの項目が全部紙に書いて張ってありますが、
キャンプに行った時とか、次のトレーニングのことを考える時、
あの選手と話した時に俺の対応が横柄だったなとか、
フォローがなかったなといったことを一つひとつチェックするんです。

この解釈の仕方も皆さんとは少し異なるかもしれませんが、
例えば「責任」というのは僕個人の狭い範囲ではなく、
自分が日本の女子サッカーの将来を担っているのだという意味合いです。

また、代表選手については、僕がいつも選抜をしているんですが、
その時のキャンプの状態を見て、
次は選ばれるか選ばれないかという緊迫した状況の中で
選手はやっているのに、僕の背中に「情熱」が
感じられなかったらよくないだろうと。

こういうチェックを一つひとつ自分でしていかないと、
ずぼらな僕はつい流されていってしまいますし、
スタッフも逐一

「監督、きょうは全然情熱なかったですよ」

なんて言わないと思うんです(笑)。

ただ、指導をする時にあんまりこのことばかり考えていたら
動きが取りづらいので、選手の皆には自分の中の、
ある一線については予め伝えてあるんですよ。

例えば総務の子が皆に何かを伝達しているのに、
返事をしていないなんて時には、
その一線から出ているので僕は叱りますね。

トレーニングでも、失敗を恐れて
全然チャレンジしていないような子がいたら、
やはりガツンと叱る。

その時に

「あの子、なんで則さんに怒られたか分かる?
 ミスを怖がって自分のプレーを全然してないからよ」
 

というふうに、誰が見てもその基準が分かるようには
なるべくしているつもりです。