まほろばblog

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「笑う者の運命は光のごとく輝く」

日曜日, 3月 25th, 2012

 
  宅間 正恭 (タクマ工務店社長)

   『致知』2010年5月号「致知随想」
    ※肩書きは『致知』掲載当時のものです

…………………………………………………………………………………………………

先日、ある経営者が
奥様を連れて事務所に駆け込んできた。

自分の会社が倒産寸前となり、
自殺を考えていたところ、
ある人から私に会うことを勧められたのだという。

見ると思い詰めた表情で、顔に死相を浮かべている。
私は彼にまず

「笑って死にたいか、泣いて死にたいか、どっちや?」

と尋ね、笑って死にたいと答えた彼を
近くの堤防まで連れて行った。
そして

「自殺するなら俺が見とったるで、ここで死ね。
 そのかわり一つ約束しよう。
 一緒に一時間ほど笑おうやないか」
 
 
と提案した。

おかしなことなど一つもないのに、
ただ笑うというのはなかなか難しい。
私も必死だった。

しかし、初めは泣き笑いをしていた彼から、
最後には本物の笑い声が聞かれ、
別れ際には「もう死ぬのをやめました」
という言葉を聞くことができ、ほっと胸を撫で下ろした。

          * *

岐阜県大垣市で工務店を経営する私の元には、
毎月50名を超える人たちが全国から訪れてくる。
事務所の上のフロアで行われる先祖供養祭と、
締め括りに行う「笑いの練習」に参加するためである。

たとえ四面楚歌の状態でも、
笑える人は必ず逆境を乗り越えることができる。
これは66年の人生を生きてきた私の実感である。

笑うことの大切さを私に教えてくださったのは、
生長の家創始者の谷口雅春先生だった。
私が中学3年になったある日、
父がこれを読め、と渡してくれたのが、
先生のご著書『生命の實相』で、
その中の一節に私は強く胸を打たれた。

「笑う者の運命は光のごとく輝き、
 しかめ面する者の運命は闇の底に沈衰する。
 諸君はそのいずれを選ぼうとも
 自己の好みに委された
 まったくの自由を許されているのである。
 
 光となって輝きたい者は笑うがよい、
 闇の底に沈衰したい者は眉をしかめるがよい」
 
 
私は一人でも多くの人にこの教えを伝えたいと思い、
高校時代は、生長の家の青年会活動に
積極的に参加するようになった。

先生のお話は非常にユニークで、
何事も心の持ち方が大切だ、と常々おっしゃっていた。

例えば、登山の話をされる時はこんな調子である。

「皆さんは山を登ると思うから
 エラい(しんどい)んや。
 私は山がくだる、山がくだる、と思うから
 ちっとも疲れない」

高校卒業後、名古屋の建設会社に就職した私に
独立の決意を与えてくださったのも、
やはり谷口先生だった。

ある講習会で、先生は当時の日本の漁業に
深刻な影響を与えた200カイリ問題に触れられ、

「遠くの海まで行かなくとも、
“心”で魚たちを呼んで、
 日本の領海に来てもらえばいい」
 
 
と言われた。
同様に、仕事がしたい、
人のお役に立ちたいという気持ちがあれば、
必ずよい仕事が入ってくる。
私はそう考えて、36歳の時にタクマ工務店を設立した。

取引先との人脈もなく、
当初は仕事の注文も皆無だったものの、
「まず心に描け」という先生の言葉を思い出し、
瞑目してお客様の相談に応じている風景をイメージした。

笑う門には福来たる、といわれるように、
どんな時でもにこにこと笑顔を浮かべていると、
人は必ず声を掛けてくださるものである。

おかげさまで仕事は年々増えていき、
10年後には念願の会社組織にすることができた。

その恩返しにと、自宅の広間を「八笑道場」と名づけ、
冒頭に紹介した先祖供養祭と
笑いの練習を定期的に行うようになった。

さらに会社でも、毎日昼と夕方に
15分間ずつの唱和を行うようにした。

「繁栄だぁ、健康だぁ、千客万来大喜びだーっ」

と言って、皆でワッハッハ、ワッハッハ、と笑うのである。

そのおかげか、深刻な不況が続く建築業界にあって、
当社にはお客様から様々なご依頼をいただいている。

          * *

ところで、八笑道場には様々な悩みや苦しみを
抱えた人たちがやってくるが、
私自身もその例外ではない。

いまから7年前のことだった。

私の会社で働いていた次女が、
交通事故で非業の死を遂げたのである。

事故原因は、運転をしていた若者の
スピード違反と脇見運転によるもの。
まだ28歳の若さで、
二人の幼子を残したままという悲痛な状況だった。

私の妻や娘の主人は、半狂乱になって次女の死を悲しんだ。
しかし、ここで私までがパニック状態に陥るわけにはいかず、
傷ついた家族を何とか支えていこうと気を奮った。

そして

「肉体はなくなったけれども、魂は生き通しや。
 この世を早く卒業しただけやから、悲しんだらあかん。
 相手を恨んだらあかん」
 
 
と言って聞かせ、皆、想像以上に早く、
深い悲しみから立ち直ることができた。

谷口先生はご著書の中で

「幸福でもないのに笑えないというな。
 笑わないから幸福が来ないのである」
 
 
とも述べておられる。

これまでの人生はいいことがなかったからもうダメだ。
どんなことをしてもよくならないと
悲観している人をよく見かけるが、
人の人生は果たして
“過去”によって決まってしまうものだろうか。

どんなに苦しいことや辛いことがあっても、
自分の人生は“未来”からやってくる。

そう考えていつもにこにこと笑っていれば、
きっと運命は好転する。

すべての幸福は、
笑うことから始まるような気がしている。

お・い・し・す・ぎ!「まほケーキ」!!

土曜日, 3月 24th, 2012

もう自画自賛しても良いほど、オ・イ・シ・イーーーー!

まほろばのケーキを、全国のみなさまの口に一サジでも入れてあげたい!!

何とかならないものか、と思っています。

どうにかするようにしますから、待ってて下さいね。

「ティラミス」 ¥800 もうこれは絶品という他なし!!

イタリアマスカルポーネチーズ、よつば生クリーム、ブラウンシュガー、

たつかーむ卵、北上小麦、有機ココア、無縁バター、無農薬コーヒー

「苺ロールケーキ」 ¥480

たつかーむ卵、よつば生クリーム、苺、ひふみ糖、

ブラウンシュガー、北上小麦粉、ブランディー

「生チョコレート」 ¥480

よつば生クリーム、たつかーむ卵、ブラウンシュガー、

スイスオーガニックチョコレート、有機ココア、無縁バター、

エリクサー水、グランマニユ、北上小麦粉

「福岡農園みかんゼリー」 100g¥180 400g¥700

エリクサー水、福岡農園みかん、果糖、

井筒ワイン白、ゼラチン

あっという間に、完売しました。

土・日曜日のみ販売ですが、人気なので、

平日も出したいのですが、みなさま食べ過ぎるといけないので、

今のままで当分続けます。

軌道に乗ったら、次のステージに誘います。

「レラ母ちゃん」魂の声!!

土曜日, 3月 24th, 2012

わこちゃんからメッセージ

311以降「生きる事を選択しているから、
私たちは今生きている」と思うようになりました。

これからをどう生きるか?

地球と森羅万象と共存共栄してきたネイティブと呼ばれる

先住民族の教えや物語にはこれからを生きる知恵やヒントに富んでいます。

アイヌモシリとホピの世界から、愛と魂の力を届けたい

母の日に贈る
愛を生きるレラ母ちゃん魂の声
~すべてのイノチは、皆つながってるんだよ~

人が生来持っている生きる力呼び覚ます
肝っ玉母さんの惜しみなく分ちあう母性と
アイヌの神々や先人が伝えた、
調和と共存のすばらしさを体感し
生きる力と希望を呼び覚まそう

カムイユーカラ(神謡)や物語りの世界は
人間が自然と調和して生きることの大切さ
心豊かな生き方を教えてくれます。

日時   5月13日(日・母の日)
     13:30~16:00(休憩をはさみ前後約1時間)
会場   札幌エルプラザ3階(男女共同参画センター)大ホール
(札幌市北区北8西3)
入場料  前売り一般 2000円・高校生 1000円
(中学生以下無料)
当 日一般 2500円・高校生 1500円 

☆日々の更新情報はブログカテゴリー[amoイベントアシリレラさん]で♪
☆Facebookイベントページもあります☆
http://m.facebook.com/home.php#!/event.php?eid=175053192597386&ref=bookmark&__user=833249440

☆new☆5月初め頃まで延長!
結城幸司さんの版画展@粋ラボ
    盛会でした♪ ユーカラの会 3/20(春分の日)
ブログカテゴリー[amo イベントで!]

★new★ 協賛15&チケット取扱札幌市内9カ所♪
    ~愛を生きるレラ母ちゃん魂の声~
    母の日(5/13)に贈るユーカラとアイヌの知恵

☆new☆ 涙もポロリ 良い時間でした。3/10&11 ホピ物語朗読会

★new★ わこの月イチ朗読会@まほろば本店
    4/11 13時より
    ご予約はまほろば本店へ(011-665-6624)

 
これがレラさんの会のチラシとチケットです♪
 
レラさんのチャーミングな人柄が伝わる、素敵なチラシだと思いませんか?
作って下さったのは、私もお店に出ている自然食の店まほろばさん。

オリジナルの浄水器やお塩、サプリなどを次々出し全国にファンのいる
お店なんです☆
そのパッケージデザインや毎月のセールで発行する各種お便りなどを
担当している島田編集長が忙しい合間を縫って作って下さいました。
もちろん、全面的にサポートをして下さっている宮下社長のGOサインの
おかげです!
 

レラさんのこの素晴らしい笑顔の写真は、レラさんに惹かれ20年程レラ
さんを20年ほど撮り続けている写真家の宇井眞紀子さんの作品。
最新の写真集から提供して下さっています(^^)

が詳しくありました♪
当日は宇井さんも駆けつけてくれます。
12日夜、印刷会社へ入稿。
チラシは今週末に納品されます☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
来週19日月曜には、協賛のみなさんに向けて発送予定です!
明日は月例カムイノミに参加しに、二風谷のレラさん家に行って来ます。
印刷中のチラシ原稿を見せてきます♪
びらとり温泉も入ってこよう♪
巨石ごろごろの町営温泉、なかなか気持ちいいんですよ~

 「若い頃に仕事漬けの日々を送れ」

土曜日, 3月 24th, 2012

      
 道場 六三郎 (銀座ろくさん亭主人)

  『致知』2012年4月号
    特集「順逆をこえる」より
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僕は、先輩の料理やオヤジさんの仕事を細かく観察し、
ポイントになることや、自分の課題は何だということを
毎晩必ずノートに書くようにしていました。
書くことによって頭にも入りますから。

概して伸びる人というのは若い時の数年間に
仕事漬けの日々を送っているように思います。
これはどの世界でも同じだと思いますね。

仕事というのは、追われて追われて
その中でうまくなっていくものですからね。
仕事に追いまくられれば、逆に集中力が沸いてきて、
よし、ここで限界に挑戦してやろうという気持ちになります。

これは各人の性格にもよるかもしれませんが、
一気呵成に集中してダァーッとやったほうが
いい仕事ができるんですよ。
ダラダラやったものはダメですね。

当時はクーラーもない厨房で、
火を焚く時は四、五台のコンロを同時につける。

仕込みの時なんか、こっちでホウレンソウを茹でる、
ゴボウを茹でる、そっちで何々をするといったふうに
一挙に鍋をかけて、パッと火を落とすんです。
そうしないと館が暑くてたまらないですから。

日本料理の場合は特にうるさく言われるんですが、
そういう中で鍛えられてきたことが大変勉強になりました。

段取りというのは非常に重要で、冷蔵庫を開けなくても、
ひと目で何がどこに入っているかが
分かるようにしておけるような人は必ず伸びます。
一番ダメなのは、冷蔵庫に頭を突っ込んで冷やしている奴(笑)。

冷蔵庫の中を例えば六つに区切って、
どこに何が入っているかをメモし、扉に張っておく。
そしてちょっとでも量が少なくなったら
小さな容器に移し替え、冷蔵庫を
いつも広く使えるように心掛けました。

頭で思うんじゃなく、
物を見たら小さく入れ替えるというふうに、
身につかなきゃダメですね。
身につかなければ本物じゃない。

ワァー!木の砂場だーゾーー!!

金曜日, 3月 23rd, 2012

木育は北海道生まれ!こどもたちもお父さんも 一緒に木のぬくもりに親しんでみませんか ♪

土曜日は幼児の心ケアに繋がるキッズマッサージもお教えします。

ママだけではなくパパも ハンドケアもついてます。 

                                     担当 七戸

「ごめんなさいね おかあさん」

金曜日, 3月 23rd, 2012

       
  向野 幾世 (奈良大学講師)

   『致知』2002年9月号より

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 ごめんなさいね おかあさん

 ごめんなさいね おかあさん

 ぼくが生まれて ごめんなさい

 ぼくを背負う かあさんの

 細いうなじに ぼくはいう

 ぼくさえ 生まれなかったら

 かあさんの しらがもなかったろうね

 大きくなった このぼくを

 背負って歩く かなしさも

「かたわな子だね」とふりかえる

 つめたい視線に 泣くことも

 ぼくさえ 生まれなかったら

 ありがとう おかあさん

 ありがとう おかあさん

 おかあさんが いるかぎり

 ぼくは生きていくのです

 脳性マヒを 生きていく

 やさしさこそが 大切で
 
 悲しさこそが 美しい

 そんな 人の生き方を

 教えてくれた おかあさん

 おかあさん

 あなたがそこに いるかぎり

この詩は、いまから27年前、
15歳で亡くなった山田康文くん――
やっちゃんが作った詩です。

重度の脳性マヒで、全身が不自由、口も利けないやっちゃんが、
いのちのたけを託して作った詩です。

私が勤めていた奈良県立明日香養護学校に
やっちゃんが入学してきたのは昭和43年、
彼が8歳の時でした。

以来、担任として、学部主事として、
そして最後は言語訓練教師として
足かけ8年の付き合いでした。

この詩が生まれたのは、やっちゃんが亡くなる、
わずか2か月前のことでした。

当時私は、養護学校卒業後の障害者たちが集える
「たんぽぽの家」をつくろうと、障害児のお母さん方とともに、
「奈良たんぽぽの会」を結成していました。

この運動もいまではOLや学生など若者たちの支持を得て、
全国で4,000人の会員を擁する全国運動に盛り上がっています。

その活動の一環として、養護学校の生徒の詩に
フォーク好きの学生さんが曲をつけ、
奈良文化会館の大ホールで
コンサートをする企画が持ち上がったのです。

障害程度の軽い子は、自分で詩を書くことができます。
文字が書けない子でも、手足の指や口を使って
電動タイプを打つことができます。

しかし、やっちゃんのように重度の子の場合は、
先生である私が抱きしめて、全身で言葉を聞くのです。

私が言う言葉がやっちゃんの言いたい言葉だったら、
やっちゃんはウインクでイエスのサインを出します。

ノーのときは下を出す。脳性マヒの緊張や
アテノーゼ(不随意運動)さえも、
やっちゃんの発する意思表示です。

そうやって時間をかけてやっちゃんの言葉の世界に
近づいていく作業が始まりました。

言語訓練をしていた私の手元には、
一人ひとりの子どものノートがありました。

やっちゃんのノートには、どのページも

「ありがとう」

「おかあさん、ごめんね」

という2つの言葉で埋まっていました。

最初は『ごめんね おかあさん』
これを題にしようかと私が言うと、
“ノーノー、いやだ”と舌を出します。

それじゃ、男らしく
『ごめんよ かあさん』これはどう?と言うと、
またノーのサイン。

今度は上下を逆にして、
『かあさん ごめんよ』とやってみます。

どうもピッタリこないんだなあ、というやっちゃんの顔。

私の頭に浮かぶ限りの言葉の組み合わせの中から、
やっと、やっちゃんがウインクでイエスのサインを出したのは、

『ごめんなさいね おかあさん』

でした。

こうやって何か月もかけてやっと前半部分ができた時、
やっちゃんのお母さんに見てもらいました。

読み終えてもお母さんは無言でした。

ただ目頭を押さえて、立ちつくしていました。

「やっちゃんが、これを……」

と、かすかに言われたように思います。

そのせり上がる思いが私にも伝わってきました。

『わたしの息子よ』と呼びかけたお母さんの詩が
私の手元に届いたのは、すぐ次の日のことです。
今度は私が立ちつくしました。

 わたしの息子よ ゆるしてね

 わたしのむすこよ ゆるしてね

 このかあさんを ゆるしておくれ

 お前が 脳性マヒと知ったとき

 ああごめんなさいと 泣きました

 いっぱいいっぱい 泣きました

 いつまでたっても 歩けない

 お前を背負って歩くとき

 肩にくいこむ重さより

「歩きたかろうね」と 母心

“重くはない”と聞いている

 あなたの心が せつなくて
 
 

 私の息子よ ありがとう

 ありがとう 息子よ

 あなたのすがたを見守って

 お母さんは 生きていく

 悲しいまでの がんばりと

 人をいたわるほほえみの

 その笑顔で 生きている

 脳性マヒの わが息子

 そこに あなたがいるかぎり

 このお母さんの心を受け止めるようにしてやっちゃんは、
 後半の詩づくりにまた挑んだのです。
 
 やっちゃんが言う「ごめんなさいね」は、
 母へのいたわりと思いやりがあふれていました。

「本当はこんなに強かった日本の農業」

木曜日, 3月 22nd, 2012

       
  浅川 芳裕 (農業技術通信社専務)

             『致知』2012年3月号
              連載「意見・判断」より

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 2000年に農業技術通信社に転職した私が、
 初めに行ったのは農業の市場規模調査である。
 
 その結果分かったのは、
 日本は世界第5位の農業大国であること
 
 農業生産額は約8兆円で、これは
 中国、アメリカ、インド、ブラジルに次ぐ数字だった。

 日本の農業は衰退産業であるといわれて久しいが、
 これが実態と遊離していることはスーパーに行けば一目瞭然だ。
 店内には1年を通じて豊富な農産物の食材が並び、
 その多くは国産表示である。

 ではなぜ日本の農業がこれほど強くなれたのか。
 次の5つの観点から考えてみると分かりやすい。

●まず、国土が南北に長く、高低差に富み、
 四季折々の農産物を1年を通じてつくれること。

●次に、日本が先進国であること。
 
 法治国家で貨幣も安定し、物流等のインフラが整っているため、
 農産物の生産から販売までが混乱なく行える。
 
 鮮度を保てるクール宅配便や、
 カード決済の可能なネット通販が普及していることなども
 農家が自立できる一要因である。

●3つ目に、国民の購買力が高いこと。
 
 不況とはいえ日本人の所得は世界全体で見れば高水準。
 日本の生産量が世界トップレベルにある作物を見ると、
 イチゴやメロン、桃など単価の高い嗜好品が
 ウエイトを占めているのが特徴である。

●4つ目に、独自の食文化を持っていること。
 
 食生活がいくら洋風化したとはいえ、
 和食の地位は確固たるもので、
 特に米に対するこだわりは世界にも類を見ないほど。
 
 さらに、中華、イタリアン、フレンチなど、
 多様な食文化を取り入れる消費者のおかげで、
 農家もバリエーションに富んだ新食材をマーケットに導入できる。

●5つ目は、産業技術や農業技術のレベルが高いこと。
 
 日本には最新の機械工学やバイオテクノロジーなどが
 揃っており、車の開発技術をトラクターに応用したり、
 環境制御技術をビニールハウスに活用することもできる。

 中でも品種改良技術は世界トップクラスで、
 イチゴを例に挙げてみると、世界に約600ある登録品種のうち、
 180種以上は日本の保有で世界一。
 
 また、農業に関する研究も、各県に農業試験場や
 農業高校、国立大学に農業学部があるなど、
 世界における農業研究開発予算のうちの
 実に約3割を日本が占めているのである。

…………………………………………………………………………
 日本の農業には圧倒的な強みがありながら
 その正味の実力に多くの人が気づいていないのはなぜか?
「食料自給率40%前後」という数値のカラクリとは?

北海道ヘンプネット3.28札幌講演会のご案内

水曜日, 3月 21st, 2012

産業用大麻による新産業の創出と地域エネルギーの自給を考える

 

 

産業用大麻は、古くから衣服などの原料や食料として人類に利用されてきた伝統的な繊維・食用作物であるとともに、最近では、地球環境にやさしいバイオマス作物として世界的に注目されています。伝統的な繊維、食料利用の他、様々な工業製品が製造可能であることから、消費者のみならず繊維、建材、食品、エネルギー、医薬など多くの産業分野から国内生産を望む声が高まっています。特に大震災後は産業用大麻を活用した地域エネルギー自給システムや大麻の放射能除去能力への関心が高まっています。 

 今回は、中部大学教授で「大麻ヒステリー」著者の武田邦彦先生に「日本人と大麻と放射能」と題する基調講演をお願いしました。また、舟山秀太郎氏、赤星栄志氏、森山大樹氏には、企業家、研究者、弁護士の立場より、産業用大麻の可能性と課題、法的な問題と対策等についてご講演いただく予定です。

 

開催日時・場所

  2012328() 11001500 札幌市教育文化会館研修室

  060-0001 北海道札幌市中央区北1条西13丁目 011-271-5821

 

基調講演(11001200

武田邦彦先生(中部大学教授、「大麻ヒステリー」著者)

  「日本人と大麻と放射能」

 

 

話題提供(13001500

    1)舟山秀太郎氏(オホーツク麻プロジェクト代表、(株)香遊生活代表取締役) 

   「北海道の産業用大麻を利用した地域振興の可能性」

   2)赤星栄志氏(バイオマス産業社会ネットワーク理事、「ヘンプ読本」著者)

      「全国の産業用大麻の栽培状況と地域産業について」

 3)森山大樹氏(弁護士、中山大麻裁判の弁護人)

「産業用大麻を巡る法的諸問題と対応策について」

        座長 菊地治己(農業活性化研究所代表、北海道ヘンプネット世話人代表)

 

参加費 1,000円(会場費、講師謝礼)

 

事前の申し込みが必要です。326日まで、下記に申し込んでください。先着120名で定員となります。

連絡先 〒0798417 旭川市永山717丁目323

農業活性化研究所 菊地治己

電話:090-48740354  E-mail: kuchisaki@live.jp 

 

主 催 北海道産業用大麻(ヘンプ)普及推進ネットワーク(略称:北海道ヘンプネット)

「高い塔を建ててみなければ、新しい水平線は見えない」

水曜日, 3月 21st, 2012

    川口 淳一郎
 (宇宙航空研究開発機構「はやぶさ」プロジェクトマネージャ)

   『致知』2010年12月号
    特集「発心、決心、持続心」より
 

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「はやぶさ」プロジェクトは、
 確かに我々には大ジャンプでした。

 自然科学の分野に限らず、人文社会でも、
 そういうハイリスク・ハイリターンの計画は
 運に支配されるものだと思いますが、
 次の段階に進むためには同じことをなぞってばかりでなく
、大ジャンプをしてみなければダメですよね。

 そこで大事になるのは、やはり具体的で
 分かりやすい目標を共有していること。
 「はやぶさ」でいえば、
 「ゴールは地球へのサンプルリターン」
 ということを全員一致で理解していた。
 これが大きかったと思います。
 
 また、その上でどんな時でも
 私が最後まで目標をブレさずにいたのが良かったと思います。
 リーダーでしたからね。
 
 それは闇雲に妄信するということではなく、
 状況を客観視して打つべき手を打っていく。
 誰よりもです。
 
 だけどどんな状態であっても、
 「もうダメだ」とか「この辺で十分じゃないか」と思わず、
 最終ゴールを指し示すことが
 大事だったのではないかと思います。
 
 そして、いい意見であれば立場にとらわれず、
 積極的に採用する土壌がチーム内にあったことも、
 チームの強さに繋がったかなと感じています。
 
 
        (中略)
 
 
 私はよく
 
 
 「高い塔を建ててみなければ、新しい水平線は見えない」

 と申させていただくのですが、いまのレベルに安住して、
 足元を固めることばかりに一所懸命になっていたら、
 絶対にその先にある地平線は見えません。

 私たち「はやぶさ」プロジェクトも
 客観的に見れば成功するかどうかは未知数でした。
 まして途中ではいろんなトラブルがあって、
 帰って来られる可能性はものすごく低かったわけです。
 
 失敗するかもしれない。
 途中で壊れてしまうかもしれない。
 
 それでも前人未踏の境地に挑戦しようと発心し、
 一度やると決めたら挫けずに、ゴールを目指し続ける。
 それがこのプロジェクトを成し遂げられた
 要因ではないかと思います。
 
「未来」とは「未だ来ない」と書きます。
 未来は見えないわけです。
 その水平線の向こうの、見えないものを
 自分たちの手で見ようとする活動が未来をつくるのです。

 この「はやぶさ」の挑戦を通して、
 先人の後を追うだけでなく、
 誰も成しえなかったことに挑戦する世界があることを、
 日本の若い人たちに伝えられたらと思っています。

女人杜氏、登場!!

月曜日, 3月 19th, 2012

岩手県紫波町の「月の輪酒造店」さんから
「無農薬米純米酒『うすにごり 南部和蔵』が初入荷しました。
ここの4代目杜氏さんは、オーナーのお嬢さん横沢裕子さん。
伝統の血でしょうか、故郷に帰って、手造り仕事を終生の生業と心に定めた裕子さん。
これから、世の女性、男性の仕事場と限られていた所に進出して、
日本中に、大いに発酵時代を盛んならしめんことを。

若狭(現在の福井県)出身の横沢家初代は、
現在の地において麹屋を営んでおりましたが、
横沢家4代目の徳市が酒造りへの情熱に燃え、
酒造業を創業した1886年が月の輪の歴史の始まりです。
代々の当主は酒造りに携わっている事から平成3年より
現蔵元(横沢家7代目)の横沢大造が当主と杜氏を兼ねる
オーナー杜氏として酒造りの指揮を執っておりました。
平成17年11月1日に法人化した時点で
横沢裕子が杜氏となり新体制での酒造りをしております。
会社理念 「企業としてではなく 家業として」
法人化した現在でもこの理念を持ち続け、常に伝統の継承と技術の革新を目標に掲げ、
日本酒造りには不向きと言われるもち米を100%使用した純米酒の製造や、
原料の米を最大限に利用するしょうちゅうの製造にも取り組むなど
新しい事に挑戦し続けております。

http://www.tsukinowa-iwate.com/ 月の輪酒造HP

 酒を搾ると消えてしまうもろみの素晴らしい味と香り。
この香りを少しでも残そうと作られたのが「うすにごり 南部和蔵」です。
昔ながらの酒袋で、もろみを時間をかけて搾った、うすいにごりのあるお酒。
自然の重みで垂れ落ちる滴は、名残雪のようにほのかに淡く白く、
その濁りの部分はもろみの微粒子成分でなり、味・香りともにふくよかです。
是非とも、お試し下さい。

● 麹米・掛米/ひとめぼれ(無農薬)
● 精米歩合/65%
● アルコール度数/15,4%
● 日本酒度/+0~+3
● 酸度/1.5~1.8
● アミノ酸度/1.2~1.5

うすにごり南部和蔵(生酒) 1800L ¥2.750
                  720L ¥1.400