食品の相場
木曜日, 7月 12th, 2012今回の創業祭に、むそう商事・国内営業部の橋本将太さんが来店して
宣購販売をして下さいました。
ありがとうございました。お疲れ様でした。
海外のオーガニック商品を扱う部門ですが、まほろばも随分とお世話になっております。
そこで、私達が抱く疑問の一つ、「円高なのに、何故輸入オーガニック食品も安くならないのか?」
ということなのですが、早速橋本さんに回答して戴きました。
食品の相場
2008年のリーマンショックより歴史的円高が続いていますが、
輸入食品は円高還元でもっと安くならないの?
とご質問を戴くのでちょっとだけこのブログをお借りして現場で感じていることと、
私の所見を記載させていただきます。
皆さん一般的に食品の価格はどのように決まっていると思いますか?
農作物の供給量がほぼ分かる収穫前?それとも収穫後?
全てとはいいませんが実はそれは一年前からある程度決まっているのです。
ではその価格はどこで決められるのか?
それは農業大国アメリカ第2の都市シカゴにあるシカゴ・マーカンタイル取引所で決められています。
そこでは、最長で1年先の商品価格を「今」決めています。つまり商品先物取引といわれています。
今日、魚や野菜など生鮮食品の卸売市場では、その日の食品の価格はその日に決めています。
これと同様に、株式市場でもその日の株価を決めています。
一方、商品先物取引で取引きされている農作物(一次製品と呼ばれ、コーン、小麦、大豆等)は、
最長で1年先の商品価格を需要や供給見通しなどを考慮しながら決定します。
■CMEグループ 農作物先物取引チャート
http://www.cmegroup.com/market-data/delayed-quotes/commodities.html
では本題の何故、円高なのに輸入食品が安くならないのか?の所見ですが、
それは円高によりそれまで米ドルやユーロに流れていた投機マネーが
農作物やエネルギー(石油や天然ガス等)に流れ、
輸入農作物の仕入値があがっている為、
円高を相殺、もしくはそれ以上の価格になっていることが要因です。
また中国に代表される新興国の経済台頭による需要増から
慢性的な食料不足=農作物の供給不足により
世界中で農作物の買いが入り、結果、仕入値がつり上がっているのも要因です。
食品自給率が40%を切っている日本。
これから私たちが目指していくべきなのは出来る限り輸入量を減らし、
自給自足していく農業回帰ではないでしょうか。
またそれが循環型農業で持続可能な社会を作り出し、経済先進国が環境先進国になれば、
21世紀において日本がその分野で世界のリーダーになれる日が来るのではないでしょうか。
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先日弊職が作成したブログの原料相場の件ですが、
本日ヤフーニュースで今年は大豆の収穫量が低くなるとの予想で過去最高値を更新したとありました。
下記にリンクを貼りつけてますのでお時間のある時にお読みください。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120710-00000028-jij-int
むそう商事HP http://www.muso-intl.co.jp/
◆ナチュラル&オーガニック商品専門通販サイトがオープンしました◆
ビオフロレスタhttp://biofloresta.jp/
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(左、ムソーの小林さん、右むそう商事の橋本さん)