50℃洗い
月曜日, 7月 23rd, 2012ソロモン流に出演されたタカコ・ナカムラさん。
そこで、一番反響があったのが、お目当ての「塩麹」でなく、
実は、低温湯煎スチーミングの場面だったそうです。
早速、出版社から依頼があっての本作り。
早いですね、もう出来上がりです。
きれいなカラー刷りで、読み易く分かり易い内容。
まほろばでも、取り扱います。(¥1000)
「43℃の不思議」という水の変性臨界点なるものがあって、
その温度を境に、水の気質が一変するんですね。
ちょっと理屈は難しいのですが、一つの水が
0℃で氷になり、100℃で水蒸気になる。
地上の物質で、これほど不思議な物体はありません。
当社の小冊子「生命の角度」をお読み下さい。
それと同じように、野菜や魚肉類も、50℃で、
シナッと、萎れると思いきや、
パリッと、イキイキと採り立てのように再生され、
しかも長持ちするという、不思議な話。
平山一政さんが発見した低温スチーム法です。
煮沸直前状態で、腐敗菌を抑え込む効用もあるのでしょう。
それ以下だったら繁殖し、それ以上だったら死滅するギリギリの温度。
これは、今に始まったことでなく、花卉やさんで使われる手法。
切り花の根っこの部分を、熱いお湯で処理すると随分長持ちします。
野菜も花も、色目がパッときれいになり、食味も引き立ち、日持ちもする。
一挙何得にもなる画期的な手法で、あらゆる業界で使える簡単便利な方法なんです。
例えば、調理現場では、次亜塩素酸で消毒する必要がなくなるので、
加工品や調理場で、食の安全性が確保できますね。
特に給食に役立てて欲しいですね。
機械道具が要らないので拡がることでしょう。
ただ、まほろば的立場からは、
50℃までに生息する低温中温の菌や酵母などの有用微生物群もあるわけで、
すべて鮮度をよく見せるために、一緒くたに同じ手法で殺菌するのはいかがかと思う。
やはり生は生ならではの酵素もあり、場面に応じて使い分けるのが知恵でしょう。
まほろば農園の採り立て野菜は、出きるだけ生のまま食して欲しいですね。
もちろんアク抜きして調理すべき野菜は別ですが。
でも、今まで知らなかった50℃の不思議。
活用したいものです。