まほろばblog

Archive for 11月 12th, 2012

Mrデニス、まほろば登場!

月曜日, 11月 12th, 2012

http://nisekogreenfarm.com/

ニセコ在住のデニスさん。

オランダ出身、日本に来日してから12年。

シェフであり、百姓である彼は、夏は畑、冬はレストランに立つ。

思えば、日本・オランダとの通商400年。

何故、オランダなのかは分からぬが、これほど通底している国もないだろう。

例えば、チーズ。

ナチュラルチーズが入った明治・大正時代、日本に最初に定着したのは、ゴーダーチーズだ。

私見だが、世界のチーズの中で、最高峰は「オールド・アムステルダム」だと断言する。

そう言うと、デニスも同じ意見で、共感出来た。

それは何か。

それはヨーロッパ版食の感応テストで「旨味」となるグルタミンソーダーなどの塊がゴーダーなのだ。

日本人が石鹸臭いチーズから、日本民族と味覚が同質のゴーダーを選択したことに頷くのだ。

そんな身近な感性に、共存共有の意識を抱くのだ。

前世というものがあれば、度々彼は日本の出島なんかに出没したのかもしれない。

奇縁の中に、ニセコで彼の人生が花開くことを祈りたい。

有機でバターナッツ南瓜やビーツなど西洋系の野菜を栽培出荷している。

彼が作ったバターナッツのスープがとても美味しく、ぜひ家庭で再現されますことを。

どうぞ、彼を応援してください。

夏には、ソフテリアで出前シェフをやってもらいたいとの要請、彼も笑顔でOK!

実現できるかどうか、楽しみにしてくださいね。

ナチュラル馬油、健在!

月曜日, 11月 12th, 2012

昨日まで、㈱日本創健の本村明紀さんが、店に立ってくださいました。

馬油はすでにありますが、これは大いに違います。

自然放牧の馬、そして立髪の首の所を使用した、

αーリノレン酸の必須脂肪酸がたっぷり含まれています。

その他、もろもろの特徴や使用法をお読みください。

「いまがその時、その時がいま」

月曜日, 11月 12th, 2012

           外尾 悦郎 (サグラダ・ファミリア主任彫刻家)

                『致知』2012年12月号
                 特集「大人の幸福論」より

└─────────────────────────────────┘

【記者:スペインへ移住されてから今年で34年目になるそうですね】

はい。私自身の気持ちとしては昔から何も変わっていませんが、
ただはっきり言えるのは、34年もあそこで
仕事ができるとは一度も思わなかったということ。

いつもいつも「これが最後の仕事だ」と思って取り組んできました。

【記者:いまだにそうなのですか】

はい。私は長らくサグラダ・ファミリアの職員ではなく、
一回一回、契約で仕事をする請負の彫刻家でした。
教会を納得させる作品ができなければ
契約を切られる可能性がある。

命懸けという言葉は悲壮感があって
あまり好きではありませんが、
でも私自身としては常に命懸け。

というのも命懸けでなければ面白い仕事はできないからです。

ただ本来は生きているということ自体、
命懸けだと思うんです。

戦争の真っただ中で明日の命も知れない人が、
いま自分は生きていると感じる。
病で余命を宣告された人が、
きょうこの瞬間に最も生きていると感じる。

つまり、死に近い人ほど生きていることを
強く感じるわけで、要は死んでもこの仕事を
やり遂げる覚悟があるかどうかだと思うんです。

この34年間、思い返せばいろいろなことがありましたが、
私がいつも自分自身に言い聞かせてきた言葉がありましてね。

「いまがその時、その時がいま」

というんですが、本当にやりたいと思っていることが
いつか来るだろう、その瞬間に大事な時が来るだろうと
思っていても、いま真剣に目の前のことを
やらない人には決して訪れない。

憧れているその瞬間こそ、実はいまであり、
だからこそ常に真剣に、命懸けで生きなければ
いけないと思うんです。

……外尾氏はなぜサグラダ・ファミリア教会の建設に
携わることになったのか?
その聖堂の建設に携わる中で知ったガウディの思いとは?