まほろばblog

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「人間の脳が持つ3つの本能」

土曜日, 11月 24th, 2012

              『致知』2012年12月号
               特集「総リード」より

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太古から今日まで、生命は一貫して二つの原理によって
存在している、という。

一つは代謝であり、
もう一つはコミュニケーションである。

代謝によってエネルギーをつくる。
コミュニケーションによって新しい生命を生み出す。
この二つの原理によらなければ、あらゆる生命は存在し得ない。

この生命を生命たらしめている二つの原理は、
人間の幸福の原理と対をなすように思われる。

即ち、あらゆる面で代謝(出と入)をよくすること。
そして物を含めた他者とのコミュニケーションをよくすること。
そこに人間の幸福感は生まれるのだ。

聖賢の教えは、極論すれば、この二つを円滑にするための
心得を説いたもの、とも言える。

脳の専門医、林成之氏は、どんな人の脳も
三つの本能を持っている、という。

一は「生きたい」、

二は「知りたい」、

三は「仲間になりたい」

という本能である。

この脳の本能から導き出せる
「脳が求める生き方」は一つである。

「世の中に貢献しつつ安定して生きたい」

ということである。

脳の本能を満たして具現するこの生き方は、
そのまま人が幸福に生きる道と重なり合う。
そこに大いなる宇宙意志をみる思いがする。

遠くから来た私たちは、宇宙意志のもとに、
幸福を求めて遠くまで歩み続けているのかもしれない。