「森下自然医学」『ある閨秀画家と仏画』
月曜日, 12月 17th, 2012今朝、『森下自然医学』来年正月号が届いた。
主幹の巻頭随想は「徐福伝説」その6。
私が恵贈した「富士古文書」によって、更なる徐福解明が進まれたということ。
そこには、未だ知らざる驚異的な記述が書かれてあったという。
その微に入る解説は、あたかも取材したるが如き感があり。
日本古代の様相が、次第に雲晴れるが如く解明される。
さらに後号が楽しみ。
「食養を極めるーひとすじの道70年ー」田中愛子先生の健筆が光ります。
お若い頃の美しいお姿も、素敵です!
その修行の様子が生き生きと描かれた文章も、心に響きます。
今にも死にそうな体が、次第に生気を帯びてゆく様子、目が覚めるようです。
俳壇主宰の秋山素子さんの「句集 白妙」が発刊された。
ことにご主人を見送る壮絶なる苦吟が、心に突き刺さる。
淡々と描かれている如く、実は胸中深い慟哭の嘆きに打たれる。
生涯、幾たびもないこの吟詠は、長く人々の心に残ることでしょう。
山中氏のiPS細胞のノーベル賞受賞、慶賀極まりないものがあります。
しかしながら、自然医学の立場からは、諸手を挙げて歓んでいられることでもないらしいのです。
その興味深い記事が、「iPS細胞の是非と21世紀の慢性病対策」の対談と酒向博士の
「山中教授のノーベル賞受賞によせて」についてです。
全編興味深い内容なのですが、一部ご紹介しますと、
・・・・iPS細胞作成時に導入する遺伝子のうちのc-Mycは有名なガン遺伝子である点と、
遺伝子導入の際に使用するレトロウイルスは遺伝子を導入する部位が不安定であり、
細胞内に潜んでいるガン原遺伝子を活性化する恐れがある、という二つの点から、
人体に使用した後に発ガンする可能性も指摘されている・・・・・・・・
何事も、良いこと尽くめではないようです。
1月の「倭詩」は『ある閨秀画家と仏画』と題して、上村松園女史を取り上げてみました。
絵画に関しては、初めての取り組みですが、私としては生来画も大好きで、
いろんな画家のことを書いて見たいな、と思っています。
松園女史を仏画師と断定したのは、今まで誰も言ってはいませんが、
おそらく初めての評論ではないかと思いますが、そこが核心ではないかと察するのです。
その辺りの消息を是非、お読み戴ければと思います。
さすが、一月号は読み応えのある連載が続いております。
まほろばでも、取り扱っております。(1部¥472)