ツタンカーメン豆
火曜日, 3月 12th, 2013
昨秋、福田君がまほろば農園で栽培収穫した珍しい豆。
その名も「ツタンカーメン豆」。
最近、王の顔が復元されたニュースもありましたね。
この豆で、今冬仕込むまほろばオリジナル醤油の原材料に使います。
その他、珍しいところでは羊羹材料の高級豆『銀手亡』、
そして『黒小豆』と言ったところです。
先の『ツタンカーメン豆』について解説します。
【ツタンカーメンのエンドウ】
ツタンカーメンのエンドウ豆は、発掘された副葬品の中から発見された。
古代エジプト人が食べたであろうエンドウ豆を持ち帰ったカーター氏は、発芽、栽培に成功した。
その後、数国にわたり、栽培が続けられた。
日本には1956年、米国から水戸に送られてきた。
その後、古代ロマンの夢を託したエンドウは、
主として小学校、教育センターを介して広がった。
毎年、ワインレッドの花を愛で、エンドウ赤飯を味わいつつ、各地にロマンの輪を広げてきた。
ツタンカーメンのエンドウは、日本で栽培されている種とは異なり、
古代エジプト産で、エンドウの原種と思われる。
背丈、茎、葉、豆の形、色は、普通種と同じである。
花の色は、ワインレッドでたとえようもなく美しい。
さやの色は紫で、花、さやの形は、普通種と同じである。
エンドウご飯を炊くと、はじめは普通のエンドウご飯と変わらないが、保温すると、
あら不思議、徐々に赤飯に変わるのである。
味は、普通のエンドウご飯と変わらなく美味しいが、色の変化がロマンを醸しだすロマン味である。
ワインレッドの花、さやの紫、エンドウご飯の不思議さは、古代ロマンにひたることができる。
古代エジプトから時空を越えて現代に伝えてくれた人々に感謝し、
古代ロマンの輪を広げたいものである。
「銀手亡」
「黒小豆」