昆布の起源とTPP
木曜日, 3月 21st, 2013TPP参加は、第一次産業を直撃する。
特に、北海道は1.6兆円の損失、雇用は11万人減の予測。
なかなか実感は今から持ちにくいが、漁業を見ても、
輸入規制が外れた冷凍魚介類などの雪崩のような解禁は、
一層の漁業の衰退や漁民の離職を生むのは、時を待たないだろう。
上の記事にある昆布なども良い例で、例えば、オーストラリア・ニュージーランドなど、
海藻類を食さない国の海浜は最上級の質、無尽蔵の量の昆布などで溢れており、
それを輸出されたら、北海道のそれは、ひとたまりもないだろう。
老子の『小国寡民』の思想哲学からしても、必ず将来悔いを残す。
下の「水産新聞」の北海道の昆布の起源を見ても、実に2千万年前のロシア極東という。
長い年月をかけて、ロシアから時計回りに羅臼、日高、茅部、利尻・・・・・
と環境変化の要因によって形態的な特性種が分化した。
地域地方によって異なる味わいの豊かさ、深さ。
それが、外国種によって駆逐されれば、固有の食文化は、
日本のあらゆる文化へ影響を与えるであろう。
浅はかな経済優先のそれは、計り知れない禍根を生む。
Posted by mahoroba,
in TPP問題, 漁業, 環境問題, 食
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