まほろばblog

Archive for 9月 5th, 2013

浪花昆布「佃真」さん

木曜日, 9月 5th, 2013

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神戸の「浪花昆布『佃真』」さんの小濱社長が、水産新聞社の永原社長と共に

わざわざ本店にお越しになられました。

三代に亘って、昆布の佃煮屋さんとして家業を引き継いでおられます。

北前船で関西方面に運ばれた昆布は、当時から道外消費量が道内に比較して圧倒的でした。

当然、昆布加工は、ほとんどが京都大阪の京阪神方面に集中しています。

原産地での加工屋さんが極端に少ないのは、明太子と同じですね。

それと、香り高い文化圏で育てられた昆布の食文化も、品質が高く、

製造法も精緻を極めて、他の追従を許しません。

その厳しい業界で生き残った浪花昆布さん。

ほとんどが函館・尾札部の真昆布のみで加工しています。

今年は、殊のほか、昆布の生育が悪く、これは全道的傾向で、利尻は壊滅的だそうです。

先回、お知らせした歯舞の棹前昆布は10数回の出漁を、たった1回で終了したと言います。

サンマ、さば、さけなどの漁獲量も軒並み低迷して、サンマは7割減というからビックリです。

やはり、2,3℃高い海水温は異常で、この温暖化のあおりを昆布も食っている訳です。

元の海に還るのを願って止みません。

 

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「ちりめん山椒」   80g ¥680

「鰹しぐれ」     80g ¥410

「かみかみこんぶ」  20g ¥280

 

ポチポチ黒餅とうきび

木曜日, 9月 5th, 2013

3,4年前、道新に黒餅とうきびのことが出ると、

早朝から閉店まで電話が鳴り止まなかった。

これほどの反響は、後にも先にもなかった。

 

黒餅とうきび

 

ところが、今年は更新種を隣の我満さん

(盤渓スキー場や周辺の開拓者)に、その畑で作ってもらっています。

今、毎朝出荷で採れ採れとうきびが店頭に並んでいます。

片や、黄色のピーターコンを作っていますが、

何とその中に、黒粒がポチポチ混ざっているではないか。

そして、味わいが、モチモチの食感。

これは、今までにない味わいで、みな感動します。

自然は、このようにダイナミックに変貌を遂げて、

刻々として同じ時がない、同じ物がない。

だから素晴らしい!

ところが、それぞれに違うと、扱いが難しい。

それで、製品の統一規格が始まった。

それが、農産物にも及び、その品質サイズの色分けは、

日本は異常に、細かく厳しい。

これは世界の非常識で、およそ戦前戦後すぐの市場にはなかった。

これからは「みんな違って、みんな良い」時代で、

黄とうきびに、少々黒ポッチが入っていても、苦情は言わないでくださいね。

大いに楽しんで、自然の醍醐味をいささかなりとも、味わってください。

 

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この黒餅とうきびに感動した歌手のある方。

昭和の懐かしい歯応えと味わいに、万歳です!