まほろばblog

Archive for 10月 25th, 2013

”松本愛子”「528HzCD」出版記念リサイタル

金曜日, 10月 25th, 2013

松本先生リサイタル ステージ一人

 

16日(水)、台風26号がスンデの所で逸れ、雨が収まってのコンサート日和。

待ちに待った松本愛子先生のピアノ弾き語り

「528Hz 『母なる子守り詩』」のCD発売記念コンサートが、

中島公園の「渡辺淳一文学館」で開かれた。

かの安藤忠雄氏設計のこのホール、小さいながら流麗な空気が流れる空間。

彼女のピアノと声がよく響き、よく通って心地よい。

 

松本先生リサイタル 会場

 

聴衆のほとんどが、まほろば関係者で、改めてビックリしました。

そこには、二階で毎月レッスンを受けている生徒さん、

お客様が沢山いらして、応援されている姿を見て目頭が熱くなりました。

来春の店開きには、まほろばのエリクサー前で初お披露目をされるとか。

道のコンクールにも出場するくらいにと、みな張り切っています。

 

松本先生リサイタル 工藤(我らが工藤さん、司会に準備にCD制作に大活躍)

 

これも、先生の天性の音楽性と声帯に加えて、長年培った実力、

アカデミックな鍛錬と知性と美意識が、実を結んだものと思います。

ことに、90歳になられるイタリア在住の名歌手平山美智子先生直伝の

発声法(ロール転がし)は、彼女によってこれから普及されることでしょう。

http://www.youtube.com/watch?v=K4v-rfJpjD0

仙骨が最も肝心と言われ、腰の柔軟性、足の親指と声帯と第三の目との繋がりなど、

生体と声の相関関係を、身をもって明らかにしてくださいます。

 

松本先生リサイタル ステージピアノ

 

当日のプログラムは、前もって決定せず、その場の雰囲気で弾き語りを行った。

お客様でもある札幌大谷大学音楽学部教授を歴任された木村雅信氏は、

松本先生のレッスンを垣間見て、

「すごい!40年の教師生活の中で、このような指導法を見た事がない。

是非取り入れたい。学生を送り込もうと考えている」とまで、絶賛。

同じ芸大出身の後輩として、今後も札幌の地で、交友が広げられるでしょう。

そんな先生や皆さんの熱い視線を浴びる中、彼女の演奏が始まった。

 

オペラのアリアあり、童謡あり、子守唄あり、唱歌あり、映画主題歌ありの

全方向のバラエティ豊かな演目に、飽きることがなかった。

今まで多くのコンサートを聴いて来たが、これほどピアノが快く鳴り、

声がこれほど伸びやかに響きをもって心に届く経験はなかった。

まさしく528Hzの威力であろうか。

松本さん自身もまた、これほど自分の声と楽器が調和して鳴り響いたことが無かったと言う。

政治的操作での528Hz云々はよく言われるが、

実際プロの耳で、それがどのように作用し理解されるのか、最も興味深いところだ。

そこを感性の面から、楽理面から、体験面から、これほど精通している人も稀だと思う。

 

松本先生リサイタル 3名(528Hzの情報を最初伝えてくださった原田ちほさんと一緒に)

 

その日、店で聴く彼女の歌声とは、全く違う威風堂々とした風格と繊細さと

豊かさと美しさが織り交ざったその歌声は、イタリアのベルカント唱法という

歌唱法を越えて、誰の心にも共感する感動があった。すばらしい!!

これから、ますますの活躍を祈りたい。

今後、山梨小淵沢やトータルヘルスさんなどで、本州でも活動の場が広がるという。

その日、ボランティアで支えて下さった皆様(美女軍団)に感謝します。

 

松本先生リサイタル 美女5名

 

追記:

芸森スタジオでの録音の際、ある現象が起こったという『ロンドンデリーの歌』。
NHKの「私の秘密」で懐かしい詩人の藤浦洸さんの歌詞を、お送りします。
ロンドンデリーの歌  Londonderry Air

Old Irish Melody  藤浦 洸 訳詞

北国の港のまちよ

りんごの花咲くまち

寄り添いて 共に語りし

情けあつき かの胸よ

想い出はかなしき夜の

星影か ともしびか

別れのしらせのベルに

見合わせし 瞳よ

20年前に、太平洋戦争の特攻隊の出撃を指示されていた方から、
その時の様子のお話を何度もお聞きした、その場面を思い出す言葉の響の歌詞だと、
私自身は感じます。(松本愛子談)
新譜のCDを、まほろば各店で備えております。

528Hz

「528Hz 『母なる子守り詩』」¥2.500(税込み)

1、私を泣かせてください 2、ロンドンデリーの歌 3、浜辺の歌 4、ピエ・イエズ

5、さくらさくら 6、この道 7、やさしい森 8、見上げてごらん夜の星を

9、夕焼小焼 10、江戸子守唄 11、グノーのアヴェマリア 12、故郷

13、歌に生き恋に生き 14、樹木の陰で(オンブラマイフ) 15、528Hzチャイムバー

「安岡正篤師とドラッカー氏の共通点(学びの手法編)」

金曜日, 10月 25th, 2013

佐藤 等(ナレッジアドバイザー、公認会計士、税理士)

『致知』2013年10月号

特集「一言よく人を生かす」より

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両者の著作は膨大ですが、
その教えの根本は活学であり、実践である点で一致しています。

さらに二つの教えは、学びの手法においても共通しています。

「一度古人に師友を求めるならば、

それこそ真に蘇生の思いがするであろう」

(安岡正篤『いかに生くべきか』)

「理論化に入る前に、

現実の企業の活動と行動を観察したい」

(ドラッカー『現代の経営(上)』)

ドラッカー教授の本には「IBM物語」「フォード物語」
といった経済人や企業の逸話が随所に盛り込まれています。

彼の著作には机上で生み出されたものは一つもなく、
すべて自らの目で見たものに基づいて記されています。

現実を観察し、一つの理想を提示し、実現を促しました。

これは安岡先生がお示しになる造化(ぞうか)の位どり、
つまり理想‐実現‐現実、天‐人‐地の教えに適っています。

それは歴史や人物に学ぶことの大切を説き続けた
安岡先生と共通するスタンスといえるでしょう。

「自分を知り、自分をつくすことほど、むずかしいことはない。
 
自分がどういう素質、能力を天賦されているか、
  それを称して『命』という。

  これを知るのを『知命』という。

 
知ってこれを完全に発揮してゆくのを『立命』という」

(『安岡正篤一日一言』)

「自らの成長のために最も優先すべきは卓越性の追求である。
 
そこから充実と自信が生まれる。

  能力は、仕事の質を変えるだけでなく
  人間そのものを変えるがゆえに重大な意味をもつ。

 
能力なくしては、優れた仕事はありえず、
  自信もありえず、人としての成長もありえない」

(ドラッカー『非営利組織の経営』)

安岡先生の説く「知命」「立命」は、
『大学』の「明徳を明らかにする」という言葉にも置き換えられ、
それはドラッカー教授の

「自分の持っているものを発現させる」

「卓越性の追求によって社会の役に立つ」

という言葉によって、
より現代人にも分かりやすい教えに転換されています。