「あの安東花子先生に童話について習ったの。白蓮さんも先輩だった(NHK「花子とアン」)」
「えぇ!」
それは、これから始まるライアー奏者、池末みゆき先生のさりげない呟きだった。
「あの『椰子の実』(やしのみ)の作曲家・大中寅二先生にも、音楽を学びました」
今年、76歳の池末さんは私と一回り歳の違いなのに、
こんな明治大正ロマンの方々との交流があったとは・・・・。
しかし、それは序の口で、次々と登場する人物群像には呆気に取られた。
先日お越しになった時、差し上げた「エリクサーへの道」。
無論、エリクサーを買いたい、と思われたことは差し置いて、
それを一読されて、ビックリ仰天されたそうです。
それは、岡潔先生にはじまって、山崎弁栄上人、福岡正信先生、大村恵昭先生・・・・等々。
みな関わりある方々ばかりで、こちらがびっくりしたのです!!!
奈良の岡先生宅には何度もお邪魔したそうで、先生の信奉される光明主義。
父上の池末茂樹様は、当時光明三羽烏といわれるほど、熱心な念仏行者であったそうです。
(前列右側が父上の池末茂樹さまです)
それで、みゆき先生は幼い頃から、宗教的情操の環境の中で育って来られたのですね。
伝記『日本の光』などお書きになった田中木叉上人や、
藤本浄本、佐々木隆将、藤堂恭俊、鈴木憲栄、熊野好月各上人、
後継者で『真実の自己』の著者・笹本戒浄上人や、
ギリシア哲学、プロチーヌス研究の大家・山本空外上人など、
みな悉く、親しくご交遊のあった故人ばかりで、
特に笹本上人とは家族ぐるみのお付き合いをされておられたとか。
どんなにか、私もお逢いしたかったか、羨ましいかぎりです。
さらに、父上がお亡くなりになった時、
福岡正信先生の本を広げて、顔を覆っていたそうです。
また、バイデジタル・0-リングテストの日本代表で久留米の下津浦先生とも、
ご家族で親交されて、お孫さんの健康のことでは、いの一番にテストしてくれる仲だそうです。
さらに「森下先生のことはご存知ですか?私は、10年間通って、資格を得ました」と問われました。
そこで、まほろばとの関わりをお伝えすると、今度は先生が本当にビックリされました。
それともう一つ。先生のご両親は福岡の柳川、北原白秋氏ともご厚誼とか。本店のスタッフ山田成子さんが、同郷。
「以前から是非、池末先生にお会いなさいと言われていて、それがここで実現できるなんて!」と感激。
不思議な巡り会わせの「まほろ場」。そんな縁結びの場を提供しているのが、ここかもしれない。
そして今更ながら、こんなに重なり合う共通の人間関係は、今生だけの因縁ではないような気がします。
「いのちの環」¥3240
戴いたCDとDVDを家で、家内に聞かせると、
「お父さん、これこそ情緒です!」
と、音楽にはめったに心動かさない妻が、きっぱりと私に告げたのでした。
それは一朝にしてなったものではなく、池末先生の幼児期以前から培われた情操が、
結晶化したものだと信じます。
長年、シュタイナー幼児教育などキリスト教にも深く関わりをもたれた先生にとって、
キリストの神も、仏陀の如来も、一つとなって、心におさまっていらっしゃるのだと思います。
先生の魂の中には、東も西も融け合い、天も地も繋がり、昔も今も同じで、
抱くライアーの中で、渾然となって鳴り響いているものと確信します。
また何時か、みなさまの前に、池末先生とのご縁の結ばれますように、お祈り致します。
「こもりうた」 ¥3024
「阿蘇の風 妖精の響き」DVD ¥2700
(まほろば取り扱い)