「抗加齢内分泌研究会」参加
火曜日, 9月 9th, 20147日(日)横浜は曹洞宗大本山の近くにある鶴見大学会館にて
『第6回 抗加齢内分泌研究会』が開催され、家内と二人出席した。
テーマは『脳とホルモン(神経伝達物質)』であった。
日本抗加齢医学会分科会でもある内分泌の研究会で、
大変興味深く聴くことが出来た。
第一部は、行動の脳内基盤
第二部は、脳内ホルモンと臨床とに分けて、
各分野の第一人者の先生方の登壇で、最先端の情報と知見で、
ほとんどが医療関係者の参加で、熱心に聴聞されていた。
そのテーマは聴くだけで、面白い。
「社会性行動、オキシトシンと自閉症」
「意思決定と神経伝達物質」
「脳MRIから見る脳の発達、加齢と性差」
・・・・・・・・・・・・・・
「ストレスの概念を考え直す ーHPA軸を中心としてー」
「睡眠時無呼吸症候群の実態と対策」
「糖尿病と認知症」
「性ホルモンと脳機能:エストロゲンとアンドロゲンの作用」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近、話題になっている幸福ホルモン、愛情ホルモンといわれる
『オキシトシン』の脳内ホルモンや神経伝達物質に対するアプローチがあった。
社会問題にもなりつつある増大する現代病のうつや認知症など全般にわたる精神疾患。
現代を取り巻くあらゆる環境条件によって、本来、正常に分泌するべき
脳内ホルモン・神経伝達物質の欠落減少によるのでしょう。
それによる睡眠障害、糖尿病、ストレス、生活習慣病、心血管病など多岐にわたる障害は、
複雑な因子によって引き起こされるものではあるが、元凶はしごく単純ではないか。
やはり、不健全な時代性による環境悪化が、人体の生理を異常にせしめている。
いかに病理が解明され、基序が発見されても、
社会全体が健全にならねば、病気はなくならないだろう。
確かに医学は進んだように見えるが、患者は増大し、医療費は際限がない。
根本策が無いように思える。
政治の世界も、教育の世界も同じことが言えるのではなかろうか。
あらゆるものが、細分化して、人間は全体観をもった人間としての歓びを失ってしまった。
この社会の統合失調が、即みんなの統合失調になってしまったのだ。
真の医学は、そこにまで光を当てられる生きたものでなくてはならないだろう。
それは、病院を離れた自然にあるはずだから。