先日、農園で熱心にお手伝いして下さっている桶谷さんが、
「見つけた、見つけた!!!」
念願の鯛の骨を見つけたと、おおはしゃぎだったとか。
何でも『鳴門骨』という、珍しい鯛の骨が、
まほろばで売っている熊本産の天然活締め鯛の粗で発見されたそうである。
何か善き縁が結ばれますことを。
まほろばには、男女合わせてまだ待ちぼうけが、ふんだんに居りますので、
お声をかけてくださいませ。
Q :“鳴門骨”とは何か/鯛の中骨の棘にある骨の膨らみは何か
A :“鳴門骨(なるとほね)”はマダイの血管棘が肥厚したもの。④の位置の骨。
鳴門骨は生物学的には脊椎骨の血管棘が肥厚したもの(hyperostosis)で、マダイではまれに見られるものである。
オーストラリア・ニュージーランド海域に分布するゴウシュウマダイでも観察されている(赤崎, 1962)。
また、鳴門骨は「鯛の九つ道具」(坂本,1999参照)の1つで、江戸時代前期の文書にこの骨と思われる記述がみられる。
人見必大(1697)の「本朝食鑑」(島田勇雄訳註、平凡社)の鯛(マダイ)のところには
「一種に、形・色は普通で、肉の中の大骨の節の辺に瘤子(こぶ)をつけたものがある。
俗に、鯛が阿波の鳴戸の急灘を乗りきると骨が労(つか)れるので瘤が出来るといわれている。
はたしてそうなのか、未だわからない。」とある。