「ロ・ウ・カしたの?」
土曜日, 12月 20th, 2014「あら、専務、シャープ!」と、
事務所で、誰かが叫んだので、何事かあったのかと見てみると、
工藤さんが家内にナチュラル・ヘナを施していた。
見たことがない顔で、ちょっと、ビックリ!
いつも、山から長靴を履き、薄汚いなりをして、
店内をうろうろすると、お客様が怪訝な顔をして、
(「どこのおばあさん、この人!!」)と思われているのが、
よく分かるらしく、本当に山仕事は、人を老けさせるものだ。
ことに、紫外線に長く当ると、肌が黒ずみメラニン色素が沈着して
一生、取れなくなるという。
自然のなかで仕事する農家の奥さんが、意外と老化が早いという統計がある。
自然に帰れば美しくなると思って、若くして入植した女性が、30年経って、
同窓会に出席したとき、同級生との余りのフケの違いに愕然とした
という記事を読んだことがあった。
自然と言うものはある意味、過酷で残酷で、
逆に、歳相応より若く見えるというのは、
人工的に何かを施さなければ、輝かないのかもしれない。
しかし、何より、心の問題もあるだろう。
積極的に、外に向かって意欲的に働き、内に向けて静かに沈潜する。
やはり、その人の生き方、躍動感というものが、若さを決めるのだろう。
そういう意味では、定年60歳、65歳は、随分むごたらしいように思うのだが。
これから、と言う時に、という気がする。
経験を生かして、もっと会社や国に貢献できて、社会が向上するのではないか。
シルバーこそ、国の宝だと、信じる。
今、事務所は「シルバー川柳」を読んで、笑い転げている。
でも、身につまされる句ばかりで、笑ってばかりいられない。
家内も髪を染め、川柳に大笑いである。
それにしても、3月頃から12月初めまで、一日の休みもなく
早朝から畑に出て、野良仕事をして、男共を束ねて
自然と共に息をして、山坂で足腰を鍛えて来た彼女は、
意気軒昂で、疲れを知らず、益々元気で明るく前向きである。
老いを知らず、もしかしたら死なないんでないか、
と思うほど、心身ともにタフである。
30年の中で、今一番輝いているのではないかと思う。
それに比し、デスクワークの多い私は、
「・・・・・薄毛粧」になりつつある昨今である。