映画「風のたより」完成
土曜日, 10月 31st, 2015共働学舎でチーズ作りをし、宮嶋代表とともに、
あのグランプリ「さくら」を作った男・山田くん一家が、
七飯に移り住んで幾年経ったであろうか。
自給の生活をつつましくする中で、3.11に遭い、
それに悩み、それを考え、そして生き抜いてゆく姿が、
この新作映画「風のたより」に描かれている。
いつか、上映紹介する日も近いものと思う。
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三家族と共に過ごした
2年間の日々の物語。
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2011年3月11日
私は帯広の自宅に居た。
衝撃的だった。世界は変わったと思った。
今をどう生きているのか・・・・・・・・・・・
北海道、青森、群馬、滋賀、福井、大阪、福島、茨城、東京、神奈川・・・・・
縁ある人たちを訪ね歩き、120人の方々の話を聞いた。
その中の6家族を2年にわたって撮影させて貰った。
それぞれのフィールドで共有した時間が、私の源動力だった。
気がついたら、400時間もキャメラを回していた。
私たち一人ひとりの考え方、暮らし方が、
この世界をつくっていること。
一人ひとりは小さな粒かもしれないけれど、
この世界を構成する存在であることも確かなこと。
その小さな粒粒が世界をつくり、生き生き暮らしていくことで、
共鳴するものと巡り会い、それぞれの輪が重なり合っていく。そして、
今より少しいい世界になっていくのではないか・・・・
被写体の人たちと共に過ごした日々から、そう強く感じた。
「世界はかわったのではなく、変わり続けるものなんだ」そう思うようになった。
生きていくということは、変わり続けること。
始まりと終りを繰り返しながら・・・・
『空想の森』から7年。
次のステージは『風のたより』を、みなさんに届けに歩いていきます。
2015年10月 監督 田代 陽子