ビクター音楽教材録画「七弦琴」
木曜日, 10月 29th, 2015
17日(土)の夜、東京からビクター取材班が録画のために来店。
中学生向けの音楽教材、ワールドミュージックのアジア篇。
その中国における古典楽器「七弦琴」の紹介。
世界有形文化遺産に認定されている世界最古の楽器でもある。
国内でも稀有な研究家で奏者の札幌在住の山寺美紀子さん。
ご主人の国学院准教授・三知さんのことは、先日の小泉武夫先生との件で紹介したように、
同じく中国文学と音楽研究では第一人者のおしどり夫妻。
当日、書斎にして接待室・会議室等々でもある雑然とした事務室を片付け、
にわか仕立ての文人琴室ての録画・録音。
流麗に弾かれる難曲『流水』『陽関三畳』の二曲。
かつて50年前に弾いたこの曲に、尋常ならぬ懐かしさを覚える。
外の車の音が気になり、何度かの録り直しに、みな祈るように固唾を呑む。
お茶の水大で同期の滝口プデューサーが教え子を連れて、見学。
2~3時間も緊張の内に過ぎ、その後深夜まで語らい。
今まで、振り向かれなかった東洋音楽が、このような形で陽の目を見る事に、
深い感銘を覚える。
今、本場中国では、空前の古琴ブームとか。
各都市では、琴教室が陸続として開講されているとか。
やがて、日本にも、そのあおりで、ブーム到来が来るかも知れぬ。
今、江戸期以来の国内第三期の訪れかもしれない。